<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?><?xml-stylesheet href="http://www.blogger.com/styles/atom.css" type="text/css"?><feed xmlns='http://www.w3.org/2005/Atom' xmlns:openSearch='http://a9.com/-/spec/opensearchrss/1.0/' xmlns:georss='http://www.georss.org/georss' xmlns:gd='http://schemas.google.com/g/2005' xmlns:thr='http://purl.org/syndication/thread/1.0'><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280</id><updated>2011-09-14T22:36:30.619+09:00</updated><title type='text'>ENDLESS HIGHWAY</title><subtitle type='html'>「ロックとその時代」を追いかけ続ける暁の名盤紹介</subtitle><link rel='http://schemas.google.com/g/2005#feed' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/posts/default'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default?max-results=100'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/'/><link rel='hub' href='http://pubsubhubbub.appspot.com/'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><generator version='7.00' uri='http://www.blogger.com'>Blogger</generator><openSearch:totalResults>15</openSearch:totalResults><openSearch:startIndex>1</openSearch:startIndex><openSearch:itemsPerPage>100</openSearch:itemsPerPage><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-8397021076269180897</id><published>2007-12-13T19:37:00.000+09:00</published><updated>2007-12-19T14:59:44.157+09:00</updated><title type='text'>Roy Buchanan ／ Roy Buchanan</title><content type='html'>&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s1600-h/c5049716b2y.jpg"&gt;&lt;em&gt;&lt;/em&gt;&lt;/a&gt;&lt;em&gt;&lt;/em&gt;&lt;em&gt;&lt;span style="font-size:100%;"&gt;『ロイ・ブキャナン』&lt;/span&gt;&lt;/em&gt;&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s1600-h/c5049716b2y.jpg"&gt;&lt;em&gt;&lt;img id="BLOGGER_PHOTO_ID_5143405240021528610" style="FLOAT: right; MARGIN: 0px 0px 10px 10px" alt="" src="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s200/c5049716b2y.jpg" border="0" /&gt;&lt;/em&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;em&gt;&lt;span style="font-size:100%;"&gt;ロイ・ブキャナン&lt;/span&gt;&lt;/em&gt;&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s1600-h/c5049716b2y.jpg"&gt;&lt;em&gt;&lt;/em&gt;&lt;/a&gt;&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s1600-h/c5049716b2y.jpg"&gt;&lt;em&gt;&lt;/em&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;em&gt;&lt;span style="font-size:100%;"&gt;（1972年）&lt;/span&gt;&lt;/em&gt;&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s1600-h/c5049716b2y.jpg"&gt;&lt;em&gt;&lt;/em&gt;&lt;/a&gt;&lt;em&gt;&lt;br /&gt;&lt;/em&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;　幾多のギタリストに多大な影響を与えた音楽家、ロイ・ブキャナンのファースト・アルバム。バンドはブル&lt;/span&gt;&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s1600-h/c5049716b2y.jpg"&gt;&lt;em&gt;&lt;/em&gt;&lt;/a&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;ースやカントリーなどのルーツ・ミュージックを淡々と演奏しているが、ロイのギターがそこに新風を吹き込む。フェンダー・テレキャスターの豊穣な音色と深みに酔いしれるべし。代表曲「メシアが再び」「スィート・ドリームス」収録。&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;strong&gt;&lt;em&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,102);font-size:130%;" &gt;&lt;span style="FONT-WEIGHT: normal;font-size:100%;" &gt;ギターは木、ギターは声、ギターは生命&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;/em&gt;&lt;/strong&gt;&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s1600-h/c5049716b2y.jpg"&gt;&lt;em&gt;&lt;/em&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;　かつて私は、エレクトリック・ギターは金属でできているもの、と思いこんでいた。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　赤や青など、原色でペイントされていることが多かったし、私がロックを聞きはじめたころには、いわゆる「ニュー・ウェイヴ・オブ・ヘビーメタル」が真っ盛りで、星形に代表される鋭角的なデザインのギターが大流行していたのだ。見た目も金属っぽいし、音も金属っぽかったから、木製だとは考えなかったのである。&lt;br /&gt;　だいいち、マイク（ピックアップ）で音を拾って電気回路で増幅しなければ音を鳴らすことのできない楽器が木でできてなければならない理由なんて、なかなか思いつけないと思うんだけど、どうですか？&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ところが、である。&lt;br /&gt;　最近はテクノロジーの発達もあるから、ボディが金属でできたギターもイイ音するのかもしれないが、基本的には、エレクトリック・ギターは木製でなければならないものなのである。しかも、部材にイイ木が使ってあればあるほど、イイ音がするものなのだ。&lt;br /&gt;　要は、マイク（ピックアップ）で拾う音がイイ音でなければ、電気回路で増幅したところで、イイ音は鳴らないのである。考えてみれば当たり前のことなんだけど、そのことに気づくのに、けっこうな時間を要した。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　なぜこんなことを長々と語ったかというと、本稿の主題、ロイ・ブキャナンは、「エレクトリック・ギターは木でできている」ということを感じさせてくれる、数すくないギタリストであるからだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　かといって、彼のプレイが、アコースティックっぽいとか生音志向だとか、そういうことではない。基本的に彼はゴリゴリのエレキギター・プレイヤーだし、それをウリにしてもいた。エフェクタの類も使っていて、本作のクライマックスである「メシアが再び」には、エフェクタを踏んで音色を変える際に出る「カチッ」という音がそのまま入っている。また、後年のアルバムでは、あきらかに電気的にいじった音色を出すようになっていた。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　にもかかわらず、ロイ・ブキャナンが木の音を出す、と私が主張するのは、この人のギターが、異様なほど人間の肉声に近いからである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　エレキギターという楽器は、サックスほど肉声に近い音は出ないし、ピアノほどそっけなくもない。そのちょうど中間ぐらいの音が出る楽器である。先に述べたように、金属的な音色を出すのにも適しているけれども、ロイ・ブキャナンをふくめ、ブルース系のリード・ギタリストは、チョーキング・ヴィブラートを多用し、肉声に近い音色を出すのを身上としている人が多い。&lt;br /&gt;　チョーキングを用いたギター・プレイ（スクイーズ・ギターと呼ばれる）の発明者であるＢＢキングは、自分のギターに「ルシール」という女性の名前をつけている。これも、ブルース系リードギターが泣く・叫ぶ・歌うといった、肉声に近い音色を出すことの証左だろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　そういったブルース系リード・ギタリストの中でも、ロイ・ブキャナンは特別である。もっとも肉声に近い音を出すギタリスト、といって差し支えないと思う。私が彼を「エレキギターは木でできてることを実感させるギタリスト」と呼ぶのは、その音色が、電気回路を通して出されているにもかかわらず、あまりに有機物的（生物的）だからだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　アメリカ人のロック・ミュージシャンのご多分に漏れず、彼もまた、ブルースやカントリー、ロカビリーなどのルーツ・ミュージックに囲まれて幼少期を過ごした。&lt;br /&gt;　音楽業界に入ったのはＣＣＲやストーンズがカバーした「スージーＱ」で有名なロックンロール・オリジネイター、デイル・ホーキンスのバックバンドに加入したのが最初である。ルーツ・ミュージックは彼の体内に、血液のように流れているのだ。じじつ、このファースト・アルバムでも、３コード１２小節のブルースや「ヘイ・グッド・ルッキン」など、古き良きスタンダード・ナンバーを取り上げている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ところが、ここで聞ける彼のギターは、カントリー系・ブルース系のいかなるギタリストとも異なっている。冒頭の「スィート・ドリームス」、もしくはアルバムの末尾を飾る「メシアが再び」を聞いてみればいい。こんな生々しい音を出すギタリストは、ルーツ・ミュージックのミュージシャンにはいないだろう。にもかかわらず、これはルーツ音楽の蓄積の上で鳴らされている音なのだ、という感触がたしかにある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ロイ・ブキャナンの音楽には、スタイルとしてのイノベーション、ロック的な飛躍はまったくない。その意味では、きわめて素朴な音楽なのだ。にもかかわらず、この人の音楽が独特の質感と深みを持っているのは、とりもなおさず、この人のギターが奏でる音色による。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ロイ・ブキャナンは、新しいギター奏法の発明者だった。ギタリストは誰もかれもが彼のギターを学び、そのテクニックを盗もうとした。&lt;br /&gt;　もっとも有名なのはジェフ・ベックのインスト・ナンバー「哀しみの恋人達」だろう（アルバム『&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&amp;amp;location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2F%25E3%2583%2596%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25A6%25E3%2583%25BB%25E3%2583%2590%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25BB%25E3%2583%2596%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25A6-%25E3%2582%25B8%25E3%2582%25A7%25E3%2583%2595%25E3%2583%25BB%25E3%2583%2599%25E3%2583%2583%25E3%2582%25AF%2Fdp%2FB000CPGWDC%3Fie%3DUTF8%26s%3Dmusic%26qid%3D1197542802%26sr%3D8-1&amp;amp;tag=inasentimemoo-22&amp;amp;linkCode=ur2&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=1211"&gt;ブロウ・バイ・ブロウ&lt;/a&gt;&lt;img style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height="1" alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=inasentimemoo-22&amp;amp;l=ur2&amp;amp;o=9" width="1" border="0" /&gt;』収録）。ここでベックは、「ロイ・ブキャナンに捧ぐ」というクレジットを入れた上で、「メシアが再び」の音色をそっくりそのままマネて演奏している。&lt;br /&gt;　ほかにも、エリック・クラプトンがブキャナンのテープを肌身はなさず持ってただの、ロビー・ロバートソンが聴き狂っていただの、ブライアン・ジョーンズのかわりにストーンズ加入を打診されただの、この人にはじつにはなやかなエピソードがつきまとっている。ミュージシャンの尊敬を一身に集めた人なのだ。&lt;br /&gt;　あまり語られないことだが、これらミュージシャンのブキャナンにたいする尊敬は、彼のデビュー前にすでに寄せられていたことを指摘しておきたい。デビューしてみんなが聞いて驚いたのではない。ミュージシャンが密かに聞いていて、その後押しがあってデビューしたのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ロイ・ブキャナンは、いわゆるミュージシャンズ・ミュージシャンだった。しかも、あくまでギター・ヴァーチュオーソとして尊敬されていたので、彼の音楽性そのものが尊敬を受けていたわけではなかった。&lt;br /&gt;　作曲の才能があるわけでもなく、歌が歌えるわけでもなく、見た目もドストエフスキーかよ、とツッコミたくなるほどモッサリして陰鬱だから、ミーハー人気が出るはずもない。長らくソロデビューできなかったのは、そのせいだろう。このファーストは１９７２年の作品だけれど、彼はその10年前にデビューしたビートルズやストーンズのメンバーより、５歳ぐらい年上なのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　彼は、その生涯にわたって１曲のヒット曲も持たなかったし、セールス的に恵まれることもなかった。&lt;br /&gt;　もっとも、日本のロック・ファンはなぜか昔からスーパー・ギタリストに弱いから、ロイ・ブキャナンは日本ではそこそこの知名度があり、人気もあった。78年のライヴ作『&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&amp;amp;location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2FLive-Japan-Roy-Buchanan%2Fdp%2FB0000AVF28%3Fie%3DUTF8%26s%3Dmusic%26qid%3D1197543151%26sr%3D1-5&amp;amp;tag=inasentimemoo-22&amp;amp;linkCode=ur2&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=1211"&gt;ライヴ・イン・ジャパン&lt;/a&gt;&lt;img style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height="1" alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=inasentimemoo-22&amp;amp;l=ur2&amp;amp;o=9" width="1" border="0" /&gt;』は日本のみでリリースされている（現在は欧州盤のみ入手可能）。&lt;br /&gt;　だが、彼の本国での知名度は正直、高くはなかった。それゆえだろう、70年代の後半以降、ブキャナンはアルバムごとに作風を変えるようになり、迷走する。ルーツ・ミュージックに準拠した彼の音楽性が流行らなくなったのも大きいのだろうが、結局、そういった時代の推移にたいして、器用に合わせられるだけの才覚を持っていなかった、ということなのだと思う。かといって、同じスタイルでえんえんとやり続けるほどの図太さもなかったのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ロイ・ブキャナンは最後まで、このファースト・アルバムを超える作品をつくることができなかった。&lt;br /&gt;　デビュー前にすでに完成されていた彼の音楽性とギター・プレイは、ここで十全に表現され、あとは拡散していくほかなかったのである。&lt;br /&gt;　先にふれた『ライヴ・イン・ジャパン』や『&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&amp;amp;location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fdp%2FB000001FLJ%3Ftag%3Dinasentimemoo-22%26camp%3D243%26creative%3D1615%26linkCode%3Das1%26creativeASIN%3DB000001FLJ%26adid%3D1B1JA7S6986Y008ZWCNC%26&amp;amp;tag=inasentimemoo-22&amp;amp;linkCode=ur2&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=1211"&gt;ライヴ・ストック&lt;/a&gt;&lt;img style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height="1" alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=inasentimemoo-22&amp;amp;l=ur2&amp;amp;o=9" width="1" border="0" /&gt;』（74年）などのライヴ作はけっこう良くて、私もずいぶん聴いたけれど、ギターの音色の鳴り・深み・広がりにおいて、このファーストを超えるものはない。そして、彼の特色である生命を感じさせるギターの音色が、もっともバックの演奏に溶け込んでいるのも、この作品なのだ。&lt;br /&gt;　おそらく、彼の超絶技巧も、ここで頂点をきわめて後は横ばい、もしくはゆるやかな下降線だったのではないか（もっとも、こればっかりは超絶技巧であるがゆえにどうやって弾いているかわからないので、確証は得られない）。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　あまり景気のいい話ではないから省略するが、彼は１９８８年、とても不幸な死に方で亡くなっている（詳しく知りたい人は&lt;a href="http://www.geocities.jp/n3ura/roy.html" target="_blank"&gt;このページ&lt;/a&gt;を眺めてください。熱心なファンの方による、すごく丁寧なディスコグラフィとバイオグラフィを見ることができます）。死後すでに20年、もともと「知る人ぞ知る」存在だったのが、ますます「知る人ぞ知る」人になっている。死んだからといって伝説化されることも、この人にかぎってはなかったようだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　だが、ここで披露されたギターの音色だけは、まさにエバーグリーン、永遠に色あせることはないだろう。ロイ・ブキャナンほどに、自分の肉体性をギターの音色に表出させることができるギタリストは、他にない。ギターは彼の声であり、彼の生命であった。このファースト・アルバムを聴いていると、そんな気になってくる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;追記：&lt;br /&gt;　マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&amp;amp;location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2F%25E3%2583%2587%25E3%2582%25A3%25E3%2583%2591%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2586%25E3%2583%2583%25E3%2583%2589-%25E3%2583%25AC%25E3%2582%25AA%25E3%2583%258A%25E3%2583%25AB%25E3%2583%2589%25E3%2583%25BB%25E3%2583%2587%25E3%2582%25A3%25E3%2582%25AB%25E3%2583%2597%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25AA%2Fdp%2FB000OYCKTQ%3Fie%3DUTF8%26s%3Ddvd%26qid%3D1197541906%26sr%3D8-2&amp;amp;tag=inasentimemoo-22&amp;amp;linkCode=ur2&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=1211"&gt;ディパーテッド&lt;/a&gt;&lt;img style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height="1" alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=inasentimemoo-22&amp;amp;l=ur2&amp;amp;o=9" width="1" border="0" /&gt;』（２００６年公開）のエンディング・ナンバーは、本作に収録の「スィート・ドリームス」だった。ロイ・ブキャナンが映画音楽に使われるという事実にも驚いたけれど、スコセッシ監督の豊富な音楽知識にも、今さらながら驚かされた。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe style="DISPLAY: none; WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px" marginwidth="0" marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;amp;o=9&amp;amp;p=8&amp;amp;l=as1&amp;amp;asins=B000001FLI&amp;amp;fc1=000000&amp;amp;IS2=1&amp;amp;lt1=_blank&amp;amp;lc1=0000FF&amp;amp;bc1=000000&amp;amp;bg1=FFFFFF&amp;amp;f=ifr" frameborder="0" scrolling="no"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;iframe style="DISPLAY: none; WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px" marginwidth="0" marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;amp;o=9&amp;amp;p=8&amp;amp;l=as1&amp;amp;asins=B000001FLJ&amp;amp;fc1=000000&amp;amp;IS2=1&amp;amp;lt1=_blank&amp;amp;lc1=0000FF&amp;amp;bc1=000000&amp;amp;bg1=FFFFFF&amp;amp;f=ifr" frameborder="0" scrolling="no"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;iframe style="DISPLAY: none; WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px" marginwidth="0" marginheight="0" 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href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/8397021076269180897'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2007/12/roy-buchanan-roy-buchanan.html' title='Roy Buchanan ／ Roy Buchanan'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><media:thumbnail xmlns:media='http://search.yahoo.com/mrss/' url='http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/R2EL0JtdsCI/AAAAAAAAAEs/pUtgbozlfUo/s72-c/c5049716b2y.jpg' height='72' width='72'/><thr:total>1</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-1139567069084762368</id><published>2007-08-26T20:18:00.000+09:00</published><updated>2007-11-28T15:05:26.323+09:00</updated><title type='text'>東京の空 ／ エレファントカシマシ</title><content type='html'>&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://4.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RtFiZ-_xy1I/AAAAAAAAAEE/3omwdsjdyG4/s1600-h/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E7%A9%BA.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0pt 0pt 10px 10px; float: right; cursor: pointer;" src="http://4.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RtFiZ-_xy1I/AAAAAAAAAEE/3omwdsjdyG4/s320/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E7%A9%BA.jpg" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5102968051334237010" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;　1994年発表、通算７枚目のアルバム。エレカシ史上はじめて「丁寧につくりこんだ」感のある作品だが、これが宮本浩次くんのセルフ・プロデュースなのだから恐れ入る。「もしも願いがかなうなら」「東京の空」「甘い夢さえ」「誰かのささやき」ほか、名曲多数。日本のロック史に残る大名盤、と私は思う。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 0);"&gt;１，宮本浩次＝天才説を検証する&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　エレファントカシマシの宮本浩次くんを、「天才だ」という人がいる。&lt;br /&gt;　私は必ずしもこの意見に全面的に同意するわけではないけれども、そういう意見が出るのもうなづけると思っている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　宮本くんはおそらく、日本のロックが生んだ最高の詩人のひとりだろう。たとえば、本作『東京の空』のアルバム・タイトル・ナンバーではこう歌われる。&lt;br /&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;&lt;br /&gt;　ああ街の空は晴れて ああ人の心晴れず&lt;br /&gt;　尽きやらぬ悩み事 何処へやら&lt;br /&gt;　山越えて 谷越えて 人の心晴れず&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　ああ　ぶざまであればあるほどに&lt;br /&gt;　我が身かわいやいとおしや&lt;br /&gt;　山の中深い森の中　古き社のその中は&lt;br /&gt;　眠り続けた願いごと　皆が知ってる願いごと&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　これでタイトルが「東京の空」である。&lt;br /&gt;「空」の状態について言及されているのは、冒頭の一句のみにもかかわらず、ここには「空」というものの空間的な拡がり（「山越えて谷越えて」）と、太古より続く時間的な拡がり（「古き社のその中は」）が語られ、結果として、これだけの詩句の中に、「世界そのもの」が歌い込まれてしまっている。その広大な空間の中に、「心晴れず」「ぶざま」「我が身かわいや」な、ちっぽけな人間の姿が対置されているのである。とんでもないイメージの構築力だ。みごとというほかはない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　歌詞というものは、今私がしているように「音楽を、散文的な言葉をつかって、文学的に表現する」際にきわめて有効なとっかかりになる。だからあえてピックアップしてみたけれども、一方で彼のメロディメイカーとしての才覚も、相当なものがある。&lt;br /&gt;　ちょっとおかしなコード進行、あるいはありふれたコード進行の上に、この人はとんでもないメロディを載っけてくる。それはもう、文字で表現するのは難しいから、聴いてもらうしかないが、けっこう凄いよこの人がつくる歌は。「そこでどうしてそんな展開をする！」とツッコミを入れたくなるようなとんでもないメロディをつくって、しかし違和感がまるでない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ボーカリストとしても、これほど独自性にあふれた人はすくないだろう。激情を表現するロックンロール・シャウターとしては日本有数だし（なにしろこの人、むちゃくちゃに声がでかいのである！）、聴く者の心の琴線をはげしく揺すぶる叙情派歌手としての側面も見落とせない。いわゆる「ロック的」巻き舌を一切つかわない、小学生の唱歌のような素直でまっすぐな歌いっぷりは、たしかに人の「急所」をついてくるのだ。母性本能をくすぐられる、と語る女性も多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ついでに言えば、本作『東京の空』は、プロデュース／アレンジ＝宮本浩次である。やりすぎちゃって失敗することも多いので、この才覚は無条件にほめるわけにはいかないが、すくなくともこの作品に関しては、宮本くんのプロデュースは完璧と言っていい。音楽のトータル・コーディネイト能力も、人並み以上に持ってるのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　これだけの才覚を持っている人だから、「天才だ」という人がいてもおかしくない、とは思う。だが、私がこの人を「ひょっとしたら天才かもしれないな」と思うのは、じつは別の理由による。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　宮本くんは、そりゃもう典型的な、社会不適合者なのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　これに関しては、あれこれ述べたてるより、実例を見てもらった方が手っ取り早いだろう。たとえば&lt;a href="http://www.youtube.com/watch?v=P1r1-x3-5wI" target="_blank"&gt;これ&lt;/a&gt;。エレファントカシマシが往年の音楽バラエティ番組『ラブラブあいしてる』に出演した際の映像である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　宮本くんは一生懸命話しているにもかかわらず、彼と番組の司会者キンキ・キッズとの間に、マトモな会話はいっさい、成立していない。堂々巡りする宮本くんの話に、キンキの堂本剛くんはロコツに不快を表現しているし、吉田拓郎は「何を話しているかサッパリわかんない」と正直に発言している。この時期、エレカシは積極的にテレビの音楽番組やトーク番組に出演していたけれど、いつもこの調子で、宮本くんの会話能力、ひいてはコミュニケーション能力の欠如はあらわになるばかりだった。&lt;br /&gt;　こういう人はやっぱり、マトモに社会で生きていくのは難しいんじゃないかと思う。サラリーマンはまずつとまらないし、客商売もできないだろう。じじつ、この人はレコード屋かなんかでバイトして、３日でクビになったという「前歴」も持っているのである。ダウンタウンの松ちゃんが、ため息まじりに「きみは他の仕事でけへんな」と語っていたのを見たこともある。&lt;br /&gt;　まあ、バラエティ番組なんてもんはそこで何が話されているかよりも、その場が盛り上がっているかどうかが重要なメディアだから、この人の常軌を逸した浮きっぷりは、見ていてすごく楽しいものではあった。司会者はいい迷惑だろうが。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　天才の定義は色々あると思うけれど、たぶん、「まっとうな社会生活を営めない」というのは重要なファクターのひとつだろう。みずから耳をそぎ落としたゴッホのような苛烈な例を出さずとも、コミュニケーション不全はジミ・ヘンドリックスやプリンスなどの音楽の天才の中に、いくらでも見出すことができる。彼らは多くの場合、その巨大な才能と引き替えに、一般性・社会性を失ってしまっているのだ。&lt;br /&gt;　果たして、宮本くんをジミヘンやプリンスと同列に並べていいもんか。若干の抵抗を感じざるを得ないけれども、彼がそういった音楽の天才たちと同等か、もしくはそれ以上の社会不適合者であることはまちがいない。&lt;br /&gt;　そして、彼の表現はまさしく、「社会不適合者にしかできない表現」だったのだ。すくなくともデビューしてしばらくは。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 0);"&gt;２，社会不適合者のナルシシズム&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　社会不適合者の音楽。本作『東京の空』に至るまでのエレファントカシマシの６枚の作品は、まさにそれだった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　今さらあらたまって言うまでもないことだけれども、世の中には、ヘンなところ・おかしなところがたくさんある。大は政治経済のしくみ、小は隣人との関係に至るまで、あらゆるものは突き詰めていけばかならずウソと欺瞞に突き当たる。&lt;br /&gt;　多くの人は、そのことにまったく気づかないか、あるいは気づいても気づかないふりをして日々を暮らす。それが「社会に適合する」ということだからだ。だが、社会不適合者にはそれができない。&lt;br /&gt;「ウソばっかじゃねえか。ごまかしてんじゃねえよ」&lt;br /&gt;　そう言って不機嫌にならずにはいられないのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　エレファントカシマシの音楽とはそういう音楽であり、彼らの音楽を支持する者も、多かれ少なかれ、彼らと志を共にする者だった。社会不適合者の苛立ち・叫び・つぶやきに、共感を感じる種類の人間が、彼らのファンになったのである。&lt;br /&gt;　当たり前のことだけれども、こうした表現は、大多数の人々の支持を得ることは難しい。しかし、あえてこうした一般性のない表現を選択する者には、圧倒的な強みがあるのである。それは、「自分たちは真理を表現している、もしくはしようとしている」という誇りと矜持だ。あまり指摘したくはないけれど、こうした「誇り」や「矜持」は、「俺たちの表現を理解できないヤツはバカだ」という不遜で子どもじみたナルシシズムとセットになっている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ファイン・アートなら、「芸術」なら、それでもいいのである。ゴッホなんざ生きてる間に一枚しか絵が売れなかったらしいし、たしかフローベールだったと思うけれど、「余の芸術は余の死後に理解されるだろう」と語ってそのとおりになったとかいう話があったはずだ。&lt;br /&gt;　だが、ロックは、もっと言えばポップ・ミュージックは、そういうもんではないのである。どんなに優れた表現であろうと、売れなきゃクズとみなされるのだ。言い換えれば、社会不適合者の甘えきったナルシシズムがいつまでも許されるほど、彼らが「敵」とした「世の中」は甘くはなかったのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 0);"&gt;３，追いつめられたバンド、そして『東京の空』&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『東京の空』は、エレファントカシマシ通算７枚目の作品にあたり、彼らのエピック・ソニーにおけるラストアルバムとなっている。&lt;br /&gt;　このアルバムの制作当時、彼らはエピックから「この作品が売れなきゃクビだ」と「最後通告」を受けていた。いわば、崖っぷちに立たされていたのだ。&lt;br /&gt;　追いつめられたからこそ、本気になった。本気で「売る」ことを考えた。多くの人に受け入れられるサウンドと歌。この作品は、それを目指して制作されたエレカシ最初のアルバムである。&lt;br /&gt;　結果、本作はそれまでの彼らの作品にあった冗漫さが排除され、独自の緊張感を持った、彼らの最高傑作と呼んでいい作品となった。アルバム冒頭の一音からラスト曲のフェイドアウトに至るまで、一音としてムダな音はないし、駄曲も一曲もない。全編にわたって、開かれた音楽を届けよう、という気概と意思があふれている。&lt;br /&gt;　おそらく、彼らはここにきてはじめて、「プロ・ミュージシャンであること」を受け入れたのだろう。&lt;br /&gt;　曲をつくって演奏して、お金をもらう。お金をいただいた人にサービスをする。それは当たり前のことなのだけれど、彼らはその「当たり前」に疑問を抱いていたのだ。だってそれは、下卑た商人根性以外の何物でもないじゃないか。&lt;br /&gt;　だが、その「下卑た商人根性」こそが、プロ・ミュージシャンの本質（の一部）なのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;「俺たちはプロだ（商人だ）」&lt;br /&gt;　社会不適合にこそ表現の核を求めていた彼らがそうした決断をするためには、当然、大きな葛藤があったことだろう。理想を売り物にする悲しみと怒り。それがギリギリのところで表現されているからこそ、本作『東京の空』は傑作なのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　残念ながら、この作品は彼らが期待したほどには売れず、彼らは通告どおりにレコード会社との契約を切られてしまった。その後１年以上の間、彼らは契約もなく、アマチュア・バンドと同じ立ち位置で音楽活動を続けることになる。&lt;br /&gt;（余談だが、私は下北沢の小さなライヴハウスで、素人バンドを対バンに迎えてライヴをやっていたこの時期のエレカシを見ている。まだリリースされていなかった名曲「悲しみの果て」もこのときはじめて聞いて、こりゃエライいい曲だなあ、と感動したものだ。以来、エレカシが好きだというやつに出くわすと、私は得意げにこの話をするのである）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　その後、ポニー・キャニオンとの契約が決まって以降の彼らの快進撃は、記憶しておられる方も多いことだろう。テレビドラマとのタイアップ曲「今宵の月のように」はオリコンのトップ10に入るヒットとなり、アルバム『明日に向かって走れ ～ 月夜の歌』も大いに売れた（オリコン２位。１位はマライア・キャリーだったから、実質的に１位と言ってもいいだろう）。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　彼らの「売れる作品をつくろう」という努力は、すこし遅れて実ったのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 0);"&gt;４，世界で唯一の中坊バンド&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　最後に、現在の彼らの活動についてふれておかなければならないだろう。&lt;br /&gt;　一時は積極的にテレビ出演をし、エピック時代には決して歌おうとしなかったラブソングを量産して人気アーティストの戦列に加わるべく奮闘を続けていたエレファントカシマシだが、その後ぱったりメディア露出をしなくなってしまう。宮本くんいわく「テレビに出演したりしていると、どうしても集中力を欠いてしまうから」なのだそうだ。&lt;br /&gt;　この頃から、彼らの楽曲はまた、以前のように怒りを剥き出しにしたものに戻っていった。ソフト路線の彼らを見た後だけに、私などは「逆に意固地になってムリをしてるんじゃないか」という気がして仕方がなかったが、これはおそらく、彼らが「彼ら自身」を取り戻すために、必要なプロセスだったのだろう。何をやるのにも極端にふれてしまう不器用なバンドなのである（そこが愛らしいところだけれど）。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　目下の最新作『町を見下ろす丘』は、そうした紆余曲折を経て、彼らがたどりついた新境地を示す作品である。肩の力を抜いた、かといって媚びを売るふうでもない自然な楽曲群は、昨年40歳を迎えた彼らの成長を示してあまりあるものだ。&lt;br /&gt;　そう、40代。彼らももう若くはない。だが、若くはないからこそ、彼らには新しいテーマが与えられているのだ。すくなくとも私はそう思っている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　エレファントカシマシは、中学時代のクラスメイトで結成されたお友達バンドである。それが40歳に至るまでメンバーチェンジもなく音楽活動を続けているなんて、奇蹟に近いことだろう。世界にも類例はたぶん、ないはずだ。&lt;br /&gt;　中学時代に結ばれた悪ガキどもの絆。当然、歳を経るにしたがって、それは意味合いを変えてきたことだろう。だが、絆は絆として依然として続いている。それは、なんて美しいことなんだろう。私は彼らを心底うらやましいと思う。&lt;br /&gt;　社会不適合者である宮本くんがどうにかこうにか続けてこられたのも、「仲間がいるから」なのだと思う。近年の楽曲「友達がいるから」（アルバム『風』所収）は、そのへんを歌った名曲である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　歳を喰えば喰うほど、ロック・バンドの道のりは厳しくなる。だが、だからこそ解散せず続けて欲しいな、と思っている。紆余曲折を経て、彼らはようやく、彼らが求め続けた「前人未踏の境地」へと達しつつあるのだから。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B00005G4HA&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B000E6G6SU&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B000VZK7ZC&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-1139567069084762368?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/1139567069084762368/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=1139567069084762368' title='2 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/1139567069084762368'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/1139567069084762368'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2007/08/blog-post.html' title='東京の空 ／ エレファントカシマシ'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><media:thumbnail xmlns:media='http://search.yahoo.com/mrss/' url='http://4.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RtFiZ-_xy1I/AAAAAAAAAEE/3omwdsjdyG4/s72-c/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E7%A9%BA.jpg' height='72' width='72'/><thr:total>2</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-9151670583086679627</id><published>2007-05-24T14:24:00.000+09:00</published><updated>2007-06-04T08:58:52.165+09:00</updated><title type='text'>Volunteers / Jefferson Airplane</title><content type='html'>&lt;span style="FONT-WEIGHT: bold; FONT-STYLE: italic"&gt;&lt;br /&gt;『ヴォランティアーズ』&lt;/span&gt;&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://2.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RlUisZJ1CNI/AAAAAAAAADE/nNsvF_tKT4c/s1600-h/volunteers.jpg"&gt;&lt;img id="BLOGGER_PHOTO_ID_5067995101737060562" style="FLOAT: right; MARGIN: 0pt 0pt 10px 10px; CURSOR: pointer" alt="" src="http://2.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RlUisZJ1CNI/AAAAAAAAADE/nNsvF_tKT4c/s200/volunteers.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-WEIGHT: bold; FONT-STYLE: italic"&gt;ジェファーソン・エアプレイン&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-WEIGHT: bold; FONT-STYLE: italic"&gt;(1969年)&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　60年代に一世を風靡したフラワー／サイケデリック・ムーブメントの中心的存在、ジェファーソン・エアプレインのメッセージ・アルバム。ポール・カントナーの左翼指向が全面に展開され、今や完全にアウト・オブ・デイトになってしまった共産主義の理想が語られる。スティーヴン・スティルス、デビッド・クロスビー、ニッキー・ホプキンスが参加。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,0);font-size:130%;" &gt;あなたはこれを笑うのか？　&lt;br /&gt;ならばあなたとは話したくない&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　音楽は音楽として楽しめれば良い。社会的／政治的メッセージなんぞを訴えるのは邪道だ、てな意見がある。私はおおむね、この説には同意したいと考えている。&lt;br /&gt;　だがその一方で、音楽を社会的／政治的メッセージに使うという方策は有効だ、とも考えている。今、この世の中が気に入らないなら、変革を歌うのもアリだと思う。そのメッセージにたいして揺るがない確信があれば、音楽も絶対に熱を帯びたいいものになるだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ナチス・ドイツにおけるワーグナーの使用を持ち出すまでもなく、音楽は人々を煽動する力を持っている。古来、宗教儀礼において音楽が重要視されてきたのも、同じ理由によるものだ。宗教とは、一種の強力なメッセージにほかならないのだから。&lt;br /&gt;　確固とした信念がここにあり、それを多くの人に向けて訴えたいと願うなら、これを使わない手はないだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ジェファーソン・エアプレイン。60年代後半に人気を博したサンフランシスコ出身のグループである。元モデルの美人ボーカリスト、グレース・スリックを擁し、のちに次々とデビューする「女の子が歌うロック・バンド」のさきがけとなった。音楽的には、サイケデリック・ロックの範疇で語られることが多い。&lt;br /&gt;　代表作としてよくあげられるのは67年発表の&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/Surrealistic-Pillow-Jefferson-Airplane/dp/B0000A0DRY/ref=pd_bbs_sr_3/250-2923133-2673001?ie=UTF8&amp;s=music&amp;amp;amp;amp;amp;amp;amp;amp;amp;qid=1177512939&amp;sr=8-3"&gt;「シュールリアリスティック・ピロー」&lt;/a&gt;であるが、この頃の彼らは、アルバム・タイトルからもわかるように、きわめて文学的かつ抽象的・耽美的な歌を歌っていた。サイケデリックとは、ドラッグによる意識混濁ないしは意識の変容を、芸術によって再現しようというムーブメントであるが、ジェファーソン・エアプレインはその代表選手として、歌詞もサウンドも文学的・抽象的・耽美的な指向性を持っていたのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　だが、その後、エアプレインは次第にその音楽性を変化させていく。デビュー時から彼らのサウンドの特徴だった３人の男女による混声ボーカルは、より複雑な絡み合いを聞かせるようになり、ビーチ・ボーイズやＣＳＮに代表される整然としたボーカル・アンサンブルとはまったく異なった独自性を発露しはじめる。&lt;br /&gt;　また、のちにホット・ツナを結成するギタリストのヨーマ・コーコネンおよびベーシストのジャック・キャサディは、随所でイキイキとした躍動感あふれるジャム演奏を聴かせるようになる。&lt;br /&gt;　そして、なによりも大きく変わったのは、彼らの詩の世界だった。グループのリーダー的存在であり、ソングライターのひとりでもあったポール・カントナーは、その一風変わった作曲手法に磨きをかけるとともに、当時隆盛をきわめていた左翼運動にのめり込んでいった。初期の彼らに顕著だった文学的・抽象的・耽美的な指向性は後退し、かわって全面に出てきたのは、マルクス主義思想を背景とした理想主義である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　本作のアルバム・タイトル「ヴォランティアーズ」は字義どおりに「ボランティア＝無給で働く人」を意味している。これが体制批判／資本主義社会批判とセットで語られれば、おのずから意味合いは定まっていく。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;さあ、おれたちの時代がやってきた（革命だ、革命だ）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　マーチを奏でながら海まで進め（革命だ、革命だ）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　おれたちは自分が誰だかわかっている&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　おれたちはアメリカのボランティアさ&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　　　　　　　　　　　（Volunteers）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　アメリカという国のために、無給で働く。そのメッセージはそのまま、アメリカのために「有給で」働く人々――政治家や官僚、軍人などにたいする批判、ひいては「カネのために働く」資本主義体制そのものにたいする批判となっている。&lt;br /&gt;　むろん、こうした思想が全面に打ち出された背景には、長期化し泥沼化するベトナム戦争があった。毛沢東の「&lt;a href="http://www.panda-mag.net/keyword/sa/zouhan.htm" target="_blank"&gt;造反有理&lt;/a&gt;」ではないけれど、アメリカ政府のやってることがムチャクチャだったから、反抗する側にも確固とした「正義」があったのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　エアプレインはデビュー当時から、ヒッピー／フラワー／サイケデリック・ムーブメントの中心的存在として、反戦運動と体制批判を活発におこなっていた。だが、政府のやってることにケチをつけるだけなら、誰でもできる。マトモな感性を持っていれば、そこから一歩進めて、「じゃあ、俺たちは今の世界を否定して、どんな世界を指向するんだ？」という問いに向き合わずにはいられないだろう。&lt;br /&gt;　時代は60年代。「プロレタリア独裁」が甘美な理想として語られた時代である。その問いに回答を与えるのは、決して困難なことではなかった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　理想世界構築の夢を高らかに歌いあげる男女混成の３声ボーカル、天空を駆けのぼるかのようなヨーマのファズ・ギター、大地を揺るがすがごとく深く潜行するジャックのベース・プレイ。ここで表現されたサウンドのすべてが、理想に向かっていこう、新しい世界をつくろう、という希望に満ちている。すくなくとも、この作品をつくった当時、エアプレインは理想を信じていたのだ。だからこそ、この音楽は現在でも掛け値なしに美しいし、力強い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　私たちは今、「理想」のうさんくささも、「希望」の実効性のなさも知っている。だが、それは私たちの不幸ではないのか。情況にたいしてシニカルになることがクールだなんて、いったい誰が決めたんだ？　絶対におかしいじゃないか。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　本作のオープニング・ナンバーの「ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー」は、ほとんど牧歌的ともいえる世界観を歌うメッセージ・ソングである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　わたしたちは一緒にやれる&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　あなたとわたしはひとつになれる&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　壁を叩き壊そう&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　やってみようじゃないか&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-STYLE: italic"&gt;　　　（We Can Be Together）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　これを聴くたび、私は涙が出そうになるのである。なんて素晴らしい曲だろう、と思う。笑いたくば笑えばよい。あなたの冷笑よりも、エアプレインが掲げた理想や希望のほうが、１００倍美しいと私は信じているから。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　残念ながら、エアプレインはこの後、その飛翔を徐々に失速させていく。デビュー時から優れた楽曲を提供していたボーカリストのマーティ・ベイリンは、ポール・カントナーのラジカルな政治姿勢に嫌気がさし、「ヴォランティアーズ」のリリース後にバンドを脱退する。ヨーマ・コーコネン、ジャック・キャサディもより自由な演奏形態を求めて、ホット・ツナを結成、エアプレインを離れた。そして、ポール・カントナー自身も、のちに「政治なんてもんにうつつを抜かすのは時間のムダだ」と発言、この時代の活動にたいして、反省と悔恨をあらわにするようになる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　とはいえ、この作品で描かれた理想は、いささかも古びない。なぜなら、ここには確固とした信念と、それを実現しようとする熱意が表現されているからだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe style="WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px" marginwidth="0" marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;amp;p=8&amp;l=as1&amp;amp;asins=B0000A0DRY&amp;fc1=000000&amp;amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;amp;amp;amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" frameborder="0" scrolling="no"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;iframe style="WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px" marginwidth="0" marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;amp;p=8&amp;l=as1&amp;amp;asins=B00028U6B8&amp;fc1=000000&amp;amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;amp;amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;amp;bg1=FFFFFF&amp;amp;f=ifr" frameborder="0" scrolling="no"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;追記１：&lt;br /&gt;　ジェファーソン・エアプレインは断じて日本での人気が高いバンドではないと思うが、すくなくともネットでの支持は熱い。日本語のファンサイトもいくつかある。なかでも&lt;a href="http://www1.odn.ne.jp/~cak38700/" target="_blank"&gt;このサイト&lt;/a&gt;はエアプレインからジェファーソン・スターシップへ、そしてしょーもない産業ロックになり果てた（ジェファーソンなしの）スターシップ、続いてエアプレイン再結成へ、ときわめてややっこしい歴史をたどったこのバンドの紆余曲折をきっちり紹介している。人の出入りが多いバンドだけど、そこもしっかりフォローし、メンバーのソロまで押さえたディスコグラフィもきわめて的確で親切だ。しばらく休止されていたブログも近日再開とのこと。楽しみである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;追記２：&lt;br /&gt;「ヴォランティアーズ」にはクロスビー・スティルス＆ナッシュのファーストアルバムのハイライトとなった「木の舟」が収録されている。これはカバーではなく、「木の舟」はもともと、クロスビーとスティルスにポール・カントナーを加えた３名の共作曲なのだ。ＣＳＮもむろんいいけど（その素晴らしさは&lt;a href="http://musikus.blogspot.com/2005/10/crosby-stills-nash-crosby-stills-nash.html" target="_blank"&gt;ここ&lt;/a&gt;で述べている）、こっちも捨てがたい名演だ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-9151670583086679627?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/9151670583086679627/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=9151670583086679627' title='270 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/9151670583086679627'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/9151670583086679627'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2007/05/volunteers-jefferson-airplane.html' title='Volunteers / Jefferson Airplane'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><media:thumbnail xmlns:media='http://search.yahoo.com/mrss/' url='http://2.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RlUisZJ1CNI/AAAAAAAAADE/nNsvF_tKT4c/s72-c/volunteers.jpg' height='72' width='72'/><thr:total>270</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-2636880998006243999</id><published>2007-03-28T18:17:00.000+09:00</published><updated>2007-05-25T08:34:33.045+09:00</updated><title type='text'>Live At Leeds / The Who</title><content type='html'>&lt;a href="http://4.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RgozLkQxgnI/AAAAAAAAABU/8Y_oP0j8l28/s1600-h/The_who_live_at_leeds.jpg"&gt;&lt;img id="BLOGGER_PHOTO_ID_5046902606227669618" style="FLOAT: right; MARGIN: 0px 0px 10px 10px; CURSOR: hand" alt="" src="http://4.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RgozLkQxgnI/AAAAAAAAABU/8Y_oP0j8l28/s200/The_who_live_at_leeds.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt; &lt;span style="color:#ffffff;"&gt;&lt;strong&gt;&lt;em&gt;『ライヴ・アット・リーズ』&lt;br /&gt;ザ・フー&lt;br /&gt;（1970年）&lt;/em&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color:#ffffff;"&gt;前年にロック哲学叙事詩『トミー』をリリースし、絶頂期にあったフーの1970年2月のリーズ大学におけるライヴを収録した実況録音盤。３人の無鉄砲なミュージシャンによるインタープレイと野性味あふれるボーカリストの叫びがつくりあげた前人未踏・唯一無二のロック・グルーヴ。&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:130%;"&gt;&lt;span style="color:#ffff33;"&gt;表現された生命の躍動、春の祭典&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　一時期、クラシック音楽にハマっていたことがあった。&lt;br /&gt;　友人にクラシック好きがいたのもあったし、ロック以外の音楽も聴いて見聞を広めよう、という意図もあって、あれこれ聞きかじってみた時期があるのである。&lt;br /&gt;　その頃、クラシック好きの友人に勧められたのがストラヴィンスキーの『春の祭典』であった。たしか、クラシック評論家・宇野功芳先生の著書&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/æ°çã»ã¯ã©ã·ãã¯ã®åæ²ã»åç¤-å®é-åè³/dp/4061493205" target="_blank"&gt;『クラシックの名曲・名盤』&lt;/a&gt;にも、「ロック・ファンには『春の祭典』を」というような記述があったように記憶している。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　だが、とても残念なことに、ストラヴィンスキーにはイマイチ、ピンと来なかったのである。おそらくは「私がクラシックに求めるもの」とあまりに離れすぎていたのではないかと思う。なにしろ、当時、私が好きだった作曲家はベートーヴェンとショスタコーヴィッチだったのだから。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　今思えば、『春の祭典』＝激しくてうるさい音楽＝ロック・ファンに受ける、という安直な等式も、クラシック・ファンのロック・ファンにたいする偏見がふくまれていたような気がする。ロック・ファンだって、うるさい音楽ならなんでもＯＫってわけじゃねえだろう。それとも何かい、ロック・ファンにはモーツァルトを理解する繊細な耳なんかあるはずがない、とでも言いたいのかい？&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　そんなわけで、『春の祭典』はよくわからなかったのだけど、タイトルだけはすごく印象に残ったのである。「春の祭典」。なんてイマジナティヴな言葉だろう！&lt;br /&gt;　春は生命が躍動しはじめる季節。植物は芽吹き思い思いに花を咲かせはじめ、冬眠していた動物たちは土から出てくる。春は自然界の掟＝弱肉強食のはじまりを告げる祭典でもあり、動植物の生殖活動の開始を告げるセクシャルなファンファーレでもある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　話のマクラが長くなりすぎた。要は、ザ・フーの傑作ライヴアルバム『ライヴ・アット・リーズ』こそが、私にとっての「春の祭典」だと言いたいのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ライヴが行われたのは1970年2月14日。春と呼ぶには少々早すぎるけれど、ここで表現されているのは、まさしく春の躍動感、春の生命のダイナミズムなのだ。よく晴れた春の日になると、私はムショーにこのアルバムが聴きたくなる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rgozb0QxgoI/AAAAAAAAABc/5BPFMB365pU/s1600-h/daltrey_300x400.jpg"&gt;&lt;img id="BLOGGER_PHOTO_ID_5046902885400543874" style="FLOAT: left; MARGIN: 0px 10px 10px 0px; CURSOR: hand" alt="" src="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rgozb0QxgoI/AAAAAAAAABc/5BPFMB365pU/s200/daltrey_300x400.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;　前作&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/Tommy-Who/dp/B000007621/ref=pd_bbs_sr_1/250-9787217-4118653?ie=UTF8&amp;s=music&amp;amp;qid=1175068029&amp;sr=8-1" target="_blank"&gt;『トミー』&lt;/a&gt;は哲学するロッカー、ピート・タウンゼンドの資質を全開にして制作された作品であった。ピートはここで、三重苦の少年トミーの生い立ちを語りながら、「宗教はなぜ生まれるのか」「ロック・スターとは何か」「人が純粋であるためにはどうしたらいいのか」といった哲学的命題をきわめてポエジックに表現している（あまり語られないが、デビッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』は明らかに『トミー』の哲学を下敷きに展開されている）。インド哲学と出会ったピートが思索に思索をかさねてできあがった一大叙事詩が『トミー』だったのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『トミー』は「若者の新しい聖書」とまで呼ばれ、プレスにも絶賛されたしセールスも好調だった。だが、おそらくピート・タウンゼンドには、どこかケツの座りの悪い思いがあったのだろう。「偉そうなもんつくっちゃったけどさ、オレたちゃ芸術家じゃなくてロック・バンドなんだぜ」というような。&lt;a href="http://3.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rgo1LUQxgqI/AAAAAAAAABs/at4Ny8Wtq2M/s1600-h/who1_400x300.jpg"&gt;&lt;img id="BLOGGER_PHOTO_ID_5046904800955957922" style="FLOAT: right; MARGIN: 0px 0px 10px 10px; CURSOR: hand" alt="" src="http://3.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rgo1LUQxgqI/AAAAAAAAABs/at4Ny8Wtq2M/s200/who1_400x300.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『トミー』で得た芸術的評価をあざ笑うかのように、きわめていかがわしい馬鹿ロックばっかり集めてリリースしたライヴアルバムが、『ライヴ・アット・リーズ』だった。現在はピートのマメな編集作業によって、この日のフーの神がかった演奏は&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/ã©ã¤ã´ã»ã¢ããã»ã¶ã»ãªã¼ãº-ã¶ã»ãã¼/dp/B00005NS08/ref=sr_1_1/250-9787217-4118653?ie=UTF8&amp;s=music&amp;amp;qid=1175068769&amp;sr=8-1" target="_blank"&gt;そのすべてを聴くことができる&lt;/a&gt;けれども、オリジナル・アルバムは全６曲だった。「ヤングマン・ブルース」「サブスティテュート」「サマータイム・ブルース」「シェイキン・オール・オーバー」「マイ・ジェネレーション」そして「マジック・バス」。６曲中３曲が古き良き若者讃歌のカバーであり、残りの３曲はモッズ讃歌と呼ぶべき初期のヒット・シングルだ。「マイ・ジェネレーション」は組曲形式になっていて、途中に『トミー』のテーマを挟み込んだりはしているけれど、基本的に「ロック・バンド：ザ・フー」の姿を活写することにスポットが当てられた作品になっている。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://2.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rgo2REQxgrI/AAAAAAAAAB0/rusuB1G89Jw/s1600-h/entwhistle_400x300.jpg"&gt;&lt;img id="BLOGGER_PHOTO_ID_5046905999251833522" style="FLOAT: left; MARGIN: 0px 10px 10px 0px; CURSOR: hand" alt="" src="http://2.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rgo2REQxgrI/AAAAAAAAAB0/rusuB1G89Jw/s200/entwhistle_400x300.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;　ここでの演奏がまあ、とんでもない。ピート・タウンゼンドは「ザ・フーのリード楽器はドラムとベースで、ギターがリズム楽器なんだ」と語っていたが、キース・ムーンのドラム、そしてジョン・エントウィッスルのベースのものすごいこと。まさしく、空き地の雑草たちが一斉に繁茂しはじめるような、あるいはソメイヨシノがヤケクソになったみたいに大量の花を咲かせるような、そんな生命の躍動感に満ちあふれている。それは、エネルギーが有り余った若者が暴れ回る躍動感なのだ。&lt;br /&gt;「昔の若者は、デカい顔をしていたんだ。なんてったって男たちの中でいちばん力が強かったからな。でも、今の若者は年寄りにこき使われてるぜ！」という「ヤングマン・ブルース」に象徴されるように、ここで表現されるのは、体に満ちた過剰なエネルギーと、そこから否応なく導かれるフラストレーションを「怒り」という形で噴出させる若者の姿である。ロックの原初形態、と言いかえてもいいだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　メンバーの平均年齢は25歳。じゅうぶん若いが、ここにあるのは若さだけではない。傑作『トミー』をつくり得たという自信と余裕が、「若さ」を確信犯で表現することを可能にしているのだろう。単なる若者には「若さ」は表現できない。「若さ」というものから一歩離れ、外から眺めることができる人間だけが、「若さ」が持つ闇雲なエネルギーをあますことなく表現できるのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ザ・フーの『ライヴ・アット・リーズ』こそは、荒ぶる春の生命の躍動、そのものである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;a href="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rgo0D0QxgpI/AAAAAAAAABk/wqDYlMAY8Ow/s1600-h/moon_400x300.jpg"&gt;&lt;img id="BLOGGER_PHOTO_ID_5046903572595311250" style="FLOAT: right; MARGIN: 0px 0px 10px 10px; CURSOR: hand" alt="" src="http://1.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rgo0D0QxgpI/AAAAAAAAABk/wqDYlMAY8Ow/s200/moon_400x300.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;div&gt;&lt;br /&gt;＜写真はリーズ大学におけるフーの演奏写真。英国国営放送&lt;a href="http://www.bbc.co.uk/leeds/content/image_galleries/image_gallery_the_who_gallery.shtml?1" target="_blank"&gt;BBCのサイト&lt;/a&gt;より＞&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div&gt;&lt;/div&gt;&lt;div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B00005NS08&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;追記：&lt;br /&gt;『トミー』のロック・ミュージカルが中川晃教・高岡早紀主演で&lt;a href="http://www.pia.co.jp/news/hot/20070313_tommy_jp.html" target="_blank"&gt;現在公開中&lt;/a&gt;である。ミュージカルに興味はあまりないけれど、高岡早紀で『トミー』とくると、やはり気になる。じつは、私はフーと同じぐらい、高岡早紀が好きなのだ。 &lt;/div&gt;&lt;br&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-2636880998006243999?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/2636880998006243999/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=2636880998006243999' title='10 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/2636880998006243999'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/2636880998006243999'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2007/03/live-at-leeds-who.html' title='Live At Leeds / The Who'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><media:thumbnail xmlns:media='http://search.yahoo.com/mrss/' url='http://4.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/RgozLkQxgnI/AAAAAAAAABU/8Y_oP0j8l28/s72-c/The_who_live_at_leeds.jpg' height='72' width='72'/><thr:total>10</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-3242962978443221493</id><published>2007-02-17T16:51:00.000+09:00</published><updated>2007-05-25T08:38:27.723+09:00</updated><title type='text'>Atlantic Crossing / Rod Stewart</title><content type='html'>&lt;em&gt;&lt;em&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;『アトランティック・クロッシング』&lt;br /&gt;ロッド・スチュワート &lt;/span&gt;&lt;a href="http://3.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rda0BS9B2fI/AAAAAAAAAAo/wXHJeupqSiw/s1600-h/rod.jpg"&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;&lt;img id="BLOGGER_PHOTO_ID_" style="clear: both; float: right;" alt="" src="http://3.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rda0BS9B2fI/AAAAAAAAAAo/wXHJeupqSiw/s320/rod.jpg" border="0" height="218" width="207" /&gt;&lt;/span&gt;&lt;/a&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;&lt;br /&gt;（1975年）&lt;/span&gt;&lt;/em&gt;&lt;/em&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　古巣のマーキュリーからワーナーに移籍、英国のローカル・シンガーだったロッドが世界を攻略すべくリリースした作品。ブッカーＴとＭＧズ、マッスル・ショールズ・スワンパーズをバッキングに迎え、アメリカ各地で録音された楽曲群は現在でもみずみずしい。ジェシ・エド・ディヴィスの渋いギター・プレイも光る。大ヒット曲「セイリング」収録。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 102);font-size:130%;" &gt;「大西洋を渡る」英国人の気概と冒険心 &lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　タイトルは「大西洋を横切って」。ジャケットには今まさに大西洋をひとまたぎしようとするロッドのイラストが描かれている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　このアルバムの発表まで、ロッド・スチュワートはイギリスを舞台にして活動するシンガーだった。&lt;br /&gt;　ジェフ・ベック・グループのボーカリストとして１９６８年にデビューした彼は、グループ脱退後フェイセスに加入、並行してソロ・ボーカリストとしての活動もスタートさせている。この頃の彼の活動ぶりはけっこう凄くて、たとえば１９７１年には、フェイセス名義の「ロング・プレイヤー」「馬の耳に念仏」、ソロの「エブリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」と計３枚のアルバムをリリースしている。&lt;br /&gt;　この時期のロッドのソロ・アルバムはたいがいフェイセスのメンバーがバックアップしているから、じつはこのことは、フェイセスというバンドがいかに精力的なバンドだったか、ということを物語ってもいる。だが、リード・ボーカリストのソロ作とバンド名義のアルバムを並行してリリースするという異常な活動形態は、この偉大なロックンロール・バンドを簡単に解散においやってしまった。&lt;br /&gt;　どうしてそんなややっこしい活動形態をとることになったのか、事情は不明だが、たぶん、あんまり先のことは考えてなかったんだろう。１年にアルバム３枚リリースという異様なワーカホリックぶりも、そのへんの無計画性と関わりがあるにちがいない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　いずれにせよ、ロッド・スチュワートというシンガーは、デビュー以降、ソロ・シンガーとしてもフェイセスの一員としても、英国のミュージシャンと活動を続けてきたのである。&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　本作は、そんな彼が、「大西洋を横切って」アメリカ大陸に赴いて制作した作品だ。録音はニューヨーク、マイアミ、メンフィス、そしてマッスル・ショールズとアメリカ各地で行われており、バッキングをつとめるのは、ブッカーＴ＆ザ・ＭＧズとマッスル・ショールズ・スワンパーズである。いずれも「アメリカの音」そのものと言ってもいいスタジオ・ミュージシャン集団だ。その上、プロデューサーはトム・ダウドなのだから、アルバム・クレジットを見るだけでも、ロッドがこの作品で目指したものが伝わってくる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　英国出身のＲ＆Ｂシンガーの常として、彼もまた、アメリカン・ルーツ・ミュージックに心を奪われていた。フェイセスというバンドは明らかにそれを指向していたし、ソロ作におけるカバー曲のチョイスにしても、「米国への憧れ」を濃厚に感じさせるものが多かった。&lt;br /&gt;　そうした指向性を持つシンガーにとって、トム・ダウドをプロデューサーに立て、マッスル・ショールズ・スワンパーズをバックに歌うことは、長年の夢だったにちがいない。早い話が、あのアレサ・フランクリンとまったく同じサウンド・プロダクションで歌うんだから、嬉しくて嬉しくて仕方がなかっただろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　長年の夢を実現した喜びは、ロッド自身の歌唱にみずみずしく表現されている。アルバムの冒頭を飾る「スリー・タイム・ルーザー」、ジェシ・エド・デイヴィスとの共作曲でジェシ自身のイカすギターも聞ける「オールライト・フォー・アン・アワー」など、歌うのが楽しくて楽しくて仕方がない、という気持ちが伝わってくる。こうしたスコーンと抜けたような明るさ・開放感は、英国時代の彼のソロ作やフェイセスの作品には見られなかったものだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　アナログはＡ面がFast Side、Ｂ面がSlow Sideとなっており、楽曲の性格に応じて割り振られている。カバー曲のセンスも秀逸で、スコットランドのバンド、サザーランド・ブラザース（私は寡聞にしてこの人たちの曲を知りません）のカバー、「セイリング」はロッド一世一代の大ヒットとなった。他にも、夭折したクレイジー・ホースのギタリスト、ダニー・ウィットンの手になる「もう話したくない」など、ロッドがこの作品で紹介した楽曲は数多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　　　　　　　　　　　　 ＊&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;「大西洋を横切って」には、じつはもうひとつの意味がある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　日本にいて海外の音楽を聴いていると見えにくいのだが、イギリスとアメリカでは、マーケットの大きさがまるで違う。たとえば「全英チャート１位」はそれだけ聞くと凄そうに思えるけれど、実際の売上枚数は日本の「オリコン１位」の方がずっと多いのである。むろん「全米１位」とは比較にならない。せいぜい、アメリカのローカル・ヒットと肩を並べられる程度だろう。&lt;br /&gt;　逆に、「全米１位」は文字どおり、世界を制覇したことを意味する。なにしろ、全世界のＣＤ売上の４割はアメリカ一国で担っているのだから。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　したがって、イギリス出身のロック・ミュージシャンは誰もかれもがアメリカを目指す。より多くのレコードを売るために、というと聞こえは悪いけれど、より多くの聴衆に自分の音楽を知ってもらうには、アメリカで売れるほか方法はないのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　この作品は、イギリスのローカル・ヒーローだったロッド・スチュワートが、まさに「大西洋を横切って」アメリカで売れるべく攻勢をかけた作品であった。タイトルにもジャケットにも、その意気込みが見てとれる。そして、これが凄いところなのだが、彼はこの作品でみごとワールド・ワイドなポップ・スターになってしまうのだ。いわば、有言実行である。古巣のマーキュリーを出てワーナーと契約したことも大きかったのだろうが、なかなかできるこっちゃない。&lt;br /&gt;　これ以降、ロッド・スチュアートはロックンロール・セレブの仲間入りをして、みずからのスーパースターぶりを戯画化したような作品をリリースすることになる。それらの作品もバカっぽくていいのだけれど、当然のことながら、ここに現れたような「呪縛から解き放たれたような開放感」「長年の夢を実現したよろこび」「歌うことのよろこび」は表現されていない。&lt;br /&gt;　大西洋をひとまたぎするには、勇気と冒険心がいる。だが、いちど渡ってしまったら、もうそれは必要のないものだ。捨てるつもりはなくても、いつの間にか消え去ってしまう。取り戻したい、と考えても、それは決して戻ってこない。&lt;br /&gt;　この作品は、ロッド・スチュアートという希有のシンガーが、ひと皮むけて大人になる瞬間を描いたドキュメントでもある。&lt;br&gt;&lt;br /&gt;&lt;br&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B000AU1J4G&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-3242962978443221493?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/3242962978443221493/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=3242962978443221493' title='2 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/3242962978443221493'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/3242962978443221493'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2007/02/atlantic-crossing-rod-stewart.html' title='Atlantic Crossing / Rod Stewart'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><media:thumbnail xmlns:media='http://search.yahoo.com/mrss/' url='http://3.bp.blogspot.com/_y3nviQPuCIo/Rda0BS9B2fI/AAAAAAAAAAo/wXHJeupqSiw/s72-c/rod.jpg' height='72' width='72'/><thr:total>2</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-116753496084555354</id><published>2006-12-31T12:13:00.000+09:00</published><updated>2006-12-31T17:03:32.157+09:00</updated><title type='text'>Rubber Soul / The Beatles</title><content type='html'>&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;ラバー・ソウル／ザ・ビートルズ&lt;br /&gt;（1965年）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/x/blogger/5560/1697/1600/85389/rubber.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0pt 0pt 10px 10px; float: right; cursor: pointer;" src="http://photos1.blogger.com/x/blogger/5560/1697/200/908329/rubber.jpg" alt="" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;　スタジオでの音楽的冒険を繰り広げた中期ビートルズの序章と呼ばれる作品。歌詞もサウンドも初期に比べ飛躍的な進歩を遂げている。60年代に起こった音楽的なムーブメントはほぼすべてビートルズが先導したと言って過言ではないが、この作品は「フォーク・ロック」の草分けにして代表作といわれている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 102);font-size:120;" &gt;&lt;span style="font-weight: bold; font-style: italic;"&gt;最後のロックンロール・ビートルズ&lt;/span&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;「ラバー・ソウル」とは、80年代のバンド・ブームの頃に大いに流行ったゴム底の靴のことでは当然なくて、文字どおり「ゴム製の魂」の意味である。なんでも、ソウル・シンガーがローリング・ストーンズの音楽を「プラスティック・ソウル」と言って馬鹿にしたところからこのタイトルを思いついたとか。発案のきっかけはともかく、とても文学的で洒落たタイトルだと思う。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ビートルズの音楽が変わりはじめたのは、このアルバムからと言われている。沈鬱な表情を浮かべたメンバーの写真（すこしタテに伸びている）をあしらったジャケットは、それまでの作品とは明らかに趣を異にしているし、詩もグッと深みを増した（これはボブ・ディランの影響だとか）。&lt;br /&gt;「ノルウェイの森」にはシタールがダビングされているし、「イン・マイ・ライフ」ではテープの倍速回転が採り入れられている。ビートルズは続く「リボルバー」「サージェント・ペッパーズ」といったアルバムでサイケデリック＝スタジオでの音楽の冒険を追求することになるが、この作品をその端緒とするのが通説だ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　とはいえ、私がこのアルバムを愛するのは、「ビートルズのスタジオ時代」がここからはじまったから、ではない。むしろ逆で、「ロックンロール・コンボとしてのビートルズ」がここで完成を見ているからである。&lt;br /&gt;　次作「リボルバー」の楽曲は、すでにライヴで再現不可能な域に達してしまっている。むろんそれも素晴らしいのだけれど、私はギリギリのところでライヴ・バンドとしての体面を保っている「ラバー・ソウル」のビートルズが、とても愛おしく感じられるのだ。&lt;br /&gt;「ドライヴ・マイ・カー」「ユー・ウォント・シー・ミー」「君はいずこへ」「ウェイト」、そして「愛のことば」。これらの曲は実際にライヴで演奏されることはなかったけれど、彼らが殺人的なツアー・スケジュールをこなすことで培ったグルーヴが、たしかに息づいている。アルバム・タイトルどおり、ソウル・ミュージックの影響も大きいのだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　私事になってしまうが、私がビートルズをはじめてマトモに聴いたのはこのアルバムだった。たぶん、高校生の頃だろう。濃緑のアルバム・ジャケット、マッチョなグルーヴ、印象的なメロディ・ライン。いずれも文句なくカッコ良かった。ビートルズは断じて甘っちょろいポップスをやるバンドではなく、じつにイカしたロックンロール・バンドだったのだ。そのことが、痛いほどよくわかった。&lt;br /&gt;　たぶん、はじめて出会ったのが「サージェント・ペパーズ」や「ホワイト・アルバム」や「アビー・ロード」だったら、そんなふうには思えなかっただろう。今にして思えば、本当に幸福な出会いだった。&lt;br /&gt;（誤解のないように付け加えておくが、断じて後期の諸作がつまらないと言っているのではない）&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-116753496084555354?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/116753496084555354/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=116753496084555354' title='0 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/116753496084555354'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/116753496084555354'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2006/12/rubber-soul-beatles.html' title='Rubber Soul / The Beatles'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-115996828004411576</id><published>2006-10-04T22:17:00.000+09:00</published><updated>2006-10-12T09:26:35.306+09:00</updated><title type='text'>Astral Weeks / Van Morrison</title><content type='html'>&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/ast.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0pt 0pt 10px 10px; float: right; cursor: pointer;" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/ast.jpg" alt="" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;span style="font-weight: bold; font-style: italic;font-size:120%;" &gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;『アストラル・ウィークス』&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;ヴァン・モリソン&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;（1968年）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;　ワン＆オンリーのシンガー、ヴァン・モリソンがゼム解散後にリリースした実質的なファースト・ソロ作。ジャズの即興性を機軸にしたアコースティック・サウンドの上に、ヴァンのこれまた即興性に富んだ歌が乗る。きわめてユニークかつ、奥の深い作品。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 102);font-size:120%;" &gt;&lt;span style="font-weight: bold; font-style: italic;"&gt;モリソン氏と過ごす、天上の日々&lt;/span&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ヘンな音楽である。そして、不思議な音楽である。&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　かりに、エレクトリック・ギターとベース、ドラムで構成されるビート・ミュージックを「ロック」と定義するならば、これは断じて、ロックではない。この作品にはエレキ・ギターの音はまったく鳴ってないし、なによりこれはビート・ミュージックではない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　バッキングをつとめるのは、一流のジャズ・ミュージシャンである。代表格は、リチャード・デイビス（ベース、&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000000Y7P/503-5549086-2719942" target="_blank"&gt;エリック・ドルフィーとの共演&lt;/a&gt;で有名）とコニー・ケイ（ＭＪＱのドラマー）。やってることも明らかに、ジャズの方法論にのっとっている。&lt;br /&gt;　ヴァン・モリソン自身が弾いていると思われるアコギは、えんえんと単純なコードを繰り返している。その単調な繰り返しの上で、アコースティック・ギター、ベース、ドラム、フルートの即興演奏が繰り広げられる。この即興性は明らかに、ジャズに由来するものだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　この「即興性」こそ、アルバム制作時のヴァン・モリソンのテーマだったのだ。それはまちがいない。&lt;br /&gt;　この作品のベース・トラックは、たった一晩で録音されたという。オーバーダブをふくめても、アルバムの制作時間はわずか２日である。当時のロック・レコードは現在と比べて、だいぶ制作時間が短いけれど、これほど短いのは珍しいだろう。&lt;br /&gt;　ヴァン・モリソンは、スタジオに集まったジャズ・ミュージシャンにたいし、いっさい指示を出さなかったそうだ。ミュージシャンのひとりが、「どういうふうに演奏しますか？」と問いかけると、たった一言、「まかせる」とだけ答えたという。&lt;br /&gt;　モリソン自身のボーカルもきわめて即興性に富んでいて、メロディは単純なコードの上で、自在にその姿を変えている（その形がいずれも美しいのが、この人の歌の凄いところである）。&lt;br /&gt;　歌詞もそうだ。おそらくは、かぎりなく即興に近い形でつくられたのだろう。文法も言葉のつながりも意味も無視した、きわめて自由な歌詞になっている。たぶん、推敲もほとんどしていないにちがいない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　この方法論は、明らかにジャズのものである。&lt;br /&gt;　あまり語られないけれど、この作品はポップ・ミュージックにジャズを取り入れた、画期的な作品なのである。のちにジョニ・ミッチェルやスティングがジャズを積極的に導入して自分の音楽をクリエイトすることになるが、この時代にはまだ、そんなことをやっている人間はいなかった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　とはいえ、この音楽を「ジャズ」と呼ぶのは、誰しも抵抗があることだろう。なぜって、この音楽は「ジャズ」の一般的なイメージから、まるでかけ離れているからだ（その点、ジョニ・ミッチェルやスティングの「一聴してそれとわかる」ジャズ解釈とは、大きくちがっている）。&lt;br /&gt;　たとえ方法論がジャズであったとしても、この音楽はジャズではない。ヴァン・モリソンの歌と言葉が、これを「ジャズ」と呼ぶことをかたくなに拒んでいる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『アストラル・ウィークス』は、ジャズでもなくロックでもなく、フォークでもなければソウルでもない、ジャンル分け不能の、「ヘンな音楽」と呼ぶしかない音楽なのである。&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　　　　　　　　　　　　　　　　　＊&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;「天上の日々」と題された全９曲は、アルバム・タイトルどおり、どこか浮き世ばなれしたところがある。音のひとつひとつが、この世ならぬところで鳴っている。歌っているヴァン・モリソンも、バックをつけているジャズ奏者も、どこか遠く、幽冥境を越えたところで演奏しているようだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　アルバムの２曲目「ビサイド・ユー」は、「俺はお前のそばにいる」と繰り返し歌われるラヴ・ソングである。とはいえ、その主人公たる「俺」と「お前」が、果たしてどういう状況にあるのかは、穴があくほど歌詞を見つめてみても、さっぱりわからない。片思いなのか、出会ったばかりでウキウキなのか、エッチした後のピロートークなのか、ふられた男のモノローグなのか。「俺」と「お前」の関係は、一切が不明である。&lt;br /&gt;　だが、歌の中で羅列されるさまざまなイメージと、繰り返される「俺はお前のそばにいる／Beside You」という言葉によって、この曲はあらゆるラヴ・ソングを越えた、真のラヴ・ソングたり得ている。「俺」の置かれた状況がどういう状況なのかはわからなくても、「俺」が「お前」を尋常ならざる熱情をもって愛していることだけは、痛いほどに伝わってくるのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　生きながらにして魂が遊離し、他者の眼前に現れるものを「生き霊」と呼ぶ。魂が肉体から遊離するためには、よほど何かに執着しなければならない。&lt;br /&gt;　この歌における「俺」の「お前」にたいする執着は、まさに生き霊のそれである。「俺はお前のそばにいる」とは、いつ、いかなる時も、お前がどこにいたって、である。どんな物理的障害があろうと、「俺」は距離や時間を超越して、「お前」のそばにいる。もし「お前」がそれを望んでいなければ、とんだストーカーだけれど、愛欲とは本来そういうものだろう。&lt;br /&gt;　ここに表現されているのは、そんな一方通行の・なにかに取り憑かれたような・正気と狂気、あるいは生と死の境界線を越えた意識である。まさに至高のラヴ・ソングだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『アストラル・ウィークス』に収録された楽曲は、すべてがこの調子だ。どこかで境界を越え、この世ならぬ世界にのめり込んでいる。なにしろ、アルバムの冒頭は、聴き手を「天上」へといざなう「アストラル・ウィークス」である。&lt;br /&gt;　裏はとれてないけれど、たぶんこれは、ルドルフ・シュタイナーなどの神秘主義者の影響なのだろう。天上への旅立ちとはすなわち、精神世界への旅立ちでもある。&lt;br /&gt;　クラシックの昔から、音楽と幻想は相性が良かった。だが、これほどの説得力をもって「この世ならぬ世界」を描き出した作品はそうそうないだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ヴァン・モリソンがこういう音楽を演奏したのは、後にも先にもこれっきりだった。この作品がセールス的に惨敗したこともあって、彼はこの後、ニューヨーク近郊ウッドストックに移住、現地のミュージシャンとともに、ダウン・トゥ・アースなソウル・ミュージックをクリエイトするようになる。彼のソロ・キャリアはそこから花開くことになるのだから、路線変更は正解だったというべきだろう。&lt;br /&gt;　だいいち、こんな作品は、当のヴァン・モリソン自身、二度とつくれなかったにちがいない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　この作品がリリースされた１９６８年は、サイケデリックの花があちこちで開花した時代である。わけのわからんもの、理屈じゃ通らない表現が、音楽的な冒険として受け入れられた時代だ。即興演奏も一種のブームを迎えており、クリームをはじめとして、即興をウリにするロック・バンドも沢山あった。さらに付け加えるならば、精神世界にたいする興味も、大きく拡大した時代である。瞑想やらヨガやらインドやらが大流行している。&lt;br /&gt;　こうした時代背景と、ヴァン・モリソン自身の表現欲求の高まりが、この類例のない、希有な作品を生み出したのだ。言葉をかえれば、あらゆる偶然と必然が積み重なって、この作品の録音が行われた「一夜」に奇跡的に融合し、「天上の日々」を表現した、ということになるだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　やさしくて自由で、軽やかであざやかで、にもかかわらずどこか不可思議にねじ曲がっていて、でも無上に気持ちいい世界。いつまでもそこにいたいが、そこに留まることは決してできない不思議な世界。『アストラル・ウィークス』はそういう作品である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　たしか雑誌「ローリング・ストーン」だったと思うが、この作品を評して「史上もっとも売れなかった名盤」と語っていた。さもありなん。こんなもんが売れるはずはない。売れるはずはないが、この作品に出会った私は幸福である。たぶんあなたも。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;必聴度　★★★&lt;br /&gt;名曲度　★★★★★&lt;br /&gt;名演度　★★★★★&lt;br /&gt;トリップ度　★★★★★&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 102);font-size:120%;" &gt;&lt;span style="font-weight: bold; font-style: italic;"&gt;Link&lt;/span&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;ヴァン・モリソンの日本語ファンサイト「Avalon Sunset」&lt;br /&gt;&lt;a href="http://www.f3.dion.ne.jp/%7Eavalon/" target="_blank"&gt;http://www.f3.dion.ne.jp/~avalon/&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　全アルバム紹介はむろんのこと、英国の事情通ピーター・バラカンに取材したり、ヴァンの過去のインタビューを抜粋・再録したり、詳細なことこの上ない。日本語で構築されたロック・ミュージシャンのファンサイトの中で、もっとも充実しているもののひとつだろう。ページの隅々に、ヴァンへの愛情がほとばしっている。&lt;br&gt;&lt;br /&gt;&lt;br&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-115996828004411576?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/115996828004411576/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=115996828004411576' title='0 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/115996828004411576'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/115996828004411576'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2006/10/astral-weeks-van-morrison.html' title='Astral Weeks / Van Morrison'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-115133038112056787</id><published>2006-06-26T22:56:00.000+09:00</published><updated>2006-06-28T09:08:47.556+09:00</updated><title type='text'>Aha Shake Heartbreak / Kings of Leon</title><content type='html'>&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/aha_shake_heartbreak.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0pt 0pt 10px 10px; float: right; cursor: pointer; width: 200px; height: 200px;" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/aha_shake_heartbreak.jpg" alt="" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;『アーハー・シェイク・ハートブレイク』&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;キングス・オブ・レオン&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;（2004年）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;　アメリカはテネシー州出身の３人兄弟＋従兄弟の同族ガレージ・バンドの２作目。メンバーの平均年齢は25歳未満とおそろしく若いが、消すことのできない南部臭と、オルタナティヴを通過したいびつなメロディが独自の個性を主張する。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold; color: rgb(255, 255, 51);font-size:130%;" &gt;私、キングス・オブ・レオンの味方です&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　今世紀に入ってから主にイギリスを中心にして盛り上がった「ロックンロール・リバイバル」というムーブメントの中から出てきたバンドである。&lt;br /&gt;　ロックンロール・リバイバルのバンドがたいがいそうであるように、彼らも最初にイギリスで人気に火がついた。もっとも、このバンドはストロークスやホワイト・ストライプスみたいに、本国に凱旋できるほど売れていない。そこがきわめて残念なところである。いいバンドなのになあ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ギター２本とベース、ドラムで構成されるサウンドは、ＣＣＲを彷彿とさせる。激チープではあるのだけれど、ルーツを消化した暖かみのある音。土の匂いがそこはかとなく漂う。「ロックンロール・リバイバル」に分類されるバンドはたくさんあるけれど、こういう音を出すバンドは他にないだろう。&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　ただし、ルーツ・ロックにガレージ風の味付けをほどこしただけのバンドだと思ったら大間違いだ。こいつらが鳴らしている音は、たしかに新しいのだから。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　その「新しさ」の中心は、なんといっても歌にある。&lt;br /&gt;　このバンド、歌がヘンなのだ。&lt;br /&gt;　メロディ・ラインはそれこそルーツ・ロックふうだったり、ニューウェーヴふうだったりするのだが、こちらの予想を裏切る方向にかならず展開していく。言葉の韻の踏み方も定石どおりじゃない。そして、これがなにより重要なのだが、ボーカリストの歌い方がおかしい。ヘン、なのである。&lt;br /&gt;　たぶん本人は一生懸命歌っているのだろうけれど、力の入れどころを勘違いしてるような、激情をどこかに置き忘れたような、よく言えばほのぼのとした、悪く言えばものすごくマヌケな歌。&lt;br /&gt;　南部訛りまるだしの英語だから、そのせいなのかなとも思ったが、聞き込むうちにそうではない、という結論に至った。このボーカリストはたぶん、（いい意味で）頭がヘンなのだ。一風変わったメロディは考えてつくったもんじゃないし、マヌケ声も天然だ。こういう人なのである。&lt;br /&gt;　一枚目・二枚目ともにアルバムのジャケットにハッキリした写真がなかったから、その歌声から勝手に朴訥とした百姓ヅラを想像していたのだけれど、つい最近おそろしく美形だと知って再度、驚かされた。ルックスに声がぜんぜん合ってねえ。やっぱヘンだよ、こいつ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　でも、そこがいいのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ロックンロール・リバイバルなんて、その名前からして後ろ向きなムーブメントで、ロックの過去の遺産をなぞっているにすぎない、みたいな意見はよく聞く。要は、縮小再生産だというわけだ。&lt;br /&gt;　当たってるところもあると思うし、てめえら若いんだから人をアッと驚かすような新しいことやってみやがれ、と言いたい気持ちもないではない。&lt;br /&gt;　だが、ロックという音楽は、スタイルよりパーソナリティの方がモノを言う音楽なのだ。十年一日のバンド編成、どこかで聞いたサウンド・スタイルであっても、その人となりがじゅうぶんに個性的であれば、魅力的な表現が生まれるのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　美形のくせに訛っていて、田舎くさくて垢抜けない脱力系ボーカル。ヘタクソなガレージ・バンドのくせに、なぜかルーツの血脈を感じさせるバンド・サウンド。この組み合わせはやはり新しいし、こいつらがこの後どのように活動するのかが、とても楽しみだ。一皮むけないと売れないだろうけど、一皮むけると良さがなくなっちゃうような気もする。今後どうすんのかなあ、となぜかやきもきしてしまうのも、このバンドの愛らしさゆえだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　アルバムから１曲を選ぶとするなら、９曲目「Day Old Blues」。牧童が吹く角笛のような、懐かしいメロディ。そのくせ、ありきたりでは絶対になくて、やっぱりどこかヘン。でも、そこが何よりいとおしい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;必聴度　★★&lt;br /&gt;名曲度　★★★★&lt;br /&gt;名演度　★&lt;br /&gt;マヌケ度　★★★★★&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;amp;p=8&amp;l=as1&amp;amp;asins=B0002V4DNM&amp;nou=1&amp;amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;amp;amp;amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000ff&amp;amp;bc1=ffffff&amp;bg1=ffffff&amp;amp;f=ifr" style="width: 120px; height: 240px; display: none;" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" scrolling="no"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-115133038112056787?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/115133038112056787/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=115133038112056787' title='0 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/115133038112056787'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/115133038112056787'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2006/06/aha-shake-heartbreak-kings-of-leon.html' title='Aha Shake Heartbreak / Kings of Leon'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-114803715532059459</id><published>2006-05-19T19:09:00.000+09:00</published><updated>2006-06-10T11:39:03.950+09:00</updated><title type='text'>Last Waltz / The Band</title><content type='html'>&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/lastwaltz.jpg"&gt;&lt;img style="FLOAT: right; MARGIN: 0pt 0pt 10px 10px; CURSOR: pointer" alt="" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/lastwaltz.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;span style="font-size:130%;"&gt;&lt;span style="FONT-WEIGHT: bold; COLOR: rgb(204,204,204); FONT-STYLE: italic"&gt;映画『ラスト・ワルツ』&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="FONT-WEIGHT: bold; COLOR: rgb(204,204,204); FONT-STYLE: italic"&gt;ザ・バンド&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;1976年、サンフランシスコで開催されたザ・バンドのラスト・ステージを記録した映画。ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、マディ・ウォータースなど、出演者も超豪華。監督は『タクシー・ドライバー』のマーティン・スコセッシ。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,0);font-size:130%;" &gt;&lt;em&gt;演出された「終わり」、それでも人生は続く&lt;/em&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="FONT-WEIGHT: bold; COLOR: rgb(255,255,0)"&gt;&lt;span style="font-size:130%;"&gt;&lt;em&gt; &lt;/em&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;　ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』は、ロック映画の最高傑作のひとつである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　監督はマーティン・スコセッシ。『ラスト・ワルツ』が撮影されたのは1976年、ちょうど『タクシー・ドライバー』が公開された年だ。まさに絶頂期である。演出に緊張感がある。ロック映画にありがちな冗漫さがどこにもないし、ステージのライティングもカメラワークも、すべてが計算し尽くされている。そのくせ、ステージの躍動感・臨場感は失われていない。クライマックスでボブ・ディランが登場するシーンなど、ザ・バンドの面々の緊迫ぶり（リハなしのぶっつけ本番だったらしい）がリアルに伝わってきて、感動的である。&lt;br /&gt;　ヴァン・モリソンからマディ・ウォーターズまで、音楽の偉人たちが次々に登場するステージと、ザ・バンドのメンバーへのインタビューを中心としたドキュメンタリーが交互に語られる構成も、みごととしか言いようがない。この構成によって、『ラスト・ワルツ』は、ロック映画が通常持つことができない「物語」を持つことに成功している。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『ラスト・ワルツ』で語られる物語とは、ふたつの歴史物語である。ひとつは、「ザ・バンドの歴史」という物語。もうひとつは、「ロック・ミュージックの歴史」という物語。ふたつの物語は、それぞれが交錯し補完しあいながら、映画の最終幕で美しく「終わり」を迎える。『ラスト・ワルツ』は、ロック史上きわめて重要なグループの「終わり」に重ねて、「ロックの終わり」を描いた作品なのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『ラスト・ワルツ』が開催された76年は、ロンドンとニューヨークでパンク・バンドが同時多発的に発生した年である。「ニューウェーヴの時代」はすぐそこまで来ていたのだ。セックス・ピストルズのジョニー・ロットンが「ロックは死んだ」とのたまうのは、この翌年のことである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　果たしてこの頃、本当にロックが「終わった」り「死んだ」りしたのかどうか。それはわからない。だが、「変質」していたのはたしかだった。&lt;br /&gt;　ロックは、70年代に入ってから急速に成長を遂げていた。なにしろ毎年、前年比25パーセント増しでレコードの売り上げが伸びていたのである。これにともない、スタジアム・コンサートも一般化し、『ラスト・ワルツ』が開催された76年には、ロックは完全に巨大産業になっていたのだ。表現も進化／深化を遂げ、ロックはかつてのような、いきがった若者のためのカウンター・カルチャーではなくなっていた。「死んだ」「終わった」は言い過ぎにしても、「変質」していたのは事実である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　おそらくはザ・バンドのロビー・ロバートソンも、その「変質」を敏感に感じ取っていたのだろう。彼は次のように語り、『ラスト・ワルツ』を企画する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;　ロックとは旅すること。旅はもう、終わりだ――。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/scorsese_ins.jpg"&gt;&lt;img style="DISPLAY: block; MARGIN: 0px auto 10px; CURSOR: pointer; TEXT-ALIGN: center" alt="" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/320/scorsese_ins.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;　デビュー前のドサ回りで８年。デビュー後のスタジアムやホールを回るツアーで８年。計16年を「旅」に費やしてきた。この後も旅を続ける人生なんて、自分には耐えられない。『ラスト・ワルツ』でロバートソンは、幾度となくそう語っている。&lt;br /&gt;　ロック・ミュージシャンである以上、ツアーは避けられない。だが、彼はもともと、ステージがそんなに好きではなかったのだろう。ヒッチコック映画からタイトルをとった「Stage Flight／ステージ恐怖症」なんて曲もある（名曲です）。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　人生を旅に費やすことをやめ、レコーディング・アーティストとして生きる。『ラスト・ワルツ』はもともと、彼が（主語は単数である）ステージ活動をやめるために企画した、壮大な「ステージ卒業式」だった。したがって、『ラスト・ワルツ』で終わるもの／終わらせるものとは、あくまで「ザ・バンドのコンサート活動」にすぎなかった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　にもかかわらず、ザ・バンドはほどなくして解散してしまう。レコーディング・アーティストになりたかったのは、じつはロバートソンだけだったのだ。他の連中はちがった。音楽以外にとりえもなけりゃできることもない、ホンモノの音楽バカだった彼らにとって、演奏することはそのまま、生きることだった。コンサート活動をやめてしまえば、演奏する場がなくなってしまう。&lt;br /&gt;　ザ・バンドにとどまっていても演奏ができないからこそ、各人はソロ活動に精を出しはじめた。ライヴをやらないザ・バンドは、ザ・バンドじゃなかったのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　さらに、映画『ラスト・ワルツ』が78年に公開される。前述したように、「終わり」を美しく演出したこの作品は、ザ・バンドというグループが存続することを許さなかった。ファンでさえが、「ザ・バンドは終わった」と思いこんでしまったのである。&lt;br /&gt;「『ラスト・ワルツ』はザ・バンドの解散コンサートである」という誤解が根強いのも、この映画があまりに美しく「終わり」を描いているためだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/lastwaltz1.jpg"&gt;&lt;img style="DISPLAY: block; MARGIN: 0px auto 10px; CURSOR: pointer; TEXT-ALIGN: center" alt="" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/320/lastwaltz1.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;　アメリカン・ミュージックの伝統を知り尽くした６人の達人ミュージシャンが織りなす音楽絵巻。それが、ザ・バンドの音だった。この６人でしか鳴らせない音、この６人でしか表現できない世界。ザ・バンドはまちがいなく、ワン＆オンリーのグループだった。ことに、傑作といわれる初期の２枚――&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00004W50T/249-5735373-8113929?v=glance&amp;n=561956" target="_blank"&gt;『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』&lt;/a&gt;および&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00004W510/249-5735373-8113929?v=glance&amp;amp;n=561956" target="_blank"&gt;『ザ・バンド』&lt;/a&gt;は、その傾向が強い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　だが、扇は要がなければ開かない。ザ・バンドの音楽は、ロビー・ロバートソンという要があったからこそ、花開くことができたのである。彼らが演奏する泥臭いルーツ・ロックが、単なる原点回帰で終わらなかったのは、ひとえにロビー・ロバートソンという優れたソングライター／コンセプト・メイカーを持っていたためだ。&lt;br /&gt;「ルーツ・ミュージックにアメリカの歴史を歌い込む」というコンセプト、それをみごとに演出するリリシズム溢れる楽曲の数々。いずれも、ロバートソンの仕事である。ザ・バンドをザ・バンドたらしめていたもの、それはロビー・ロバートソンの知性と文学性だったのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　映画『ラスト・ワルツ』が傑作となったのも、煎じ詰めればロバートソンのコンセプトによるものだ。ロック・バンドがコンサート活動を休止する、ただそれだけのイベントが、いつしか大物ゲストを大勢呼んだスペシャル・コンサートとなる。映画化の話がトントンと決まる。売れっ子で多忙をきわめたマーティン・スコセッシが監督をかって出る。すべて、ロバートソンの「最後のワルツ」というコンセプトが魅力的だったからである。&lt;br /&gt;　そして、ロバートソンはバンドの歴史をしめくくる典雅なインスト曲「ラスト・ワルツのテーマ」を映画のために書き下ろす。この曲がなければ、映画がこれほどに美しく「終わり」を演出することはなかっただろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/13RGB.jpg"&gt;&lt;img style="DISPLAY: block; MARGIN: 0px auto 10px; CURSOR: pointer; TEXT-ALIGN: center" alt="" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/320/13RGB.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;『ラスト・ワルツ』を企画したとき、ひょっとしたらロバートソンには、バンドの解散も、その後の身の振り方も、見えていたのではないかと思える。彼はザ・バンド解散後、ドリームワークス（現在はユニバーサルと合併）のレコード部門の重役として、ふかふかの椅子にふんぞり返る生活をすることになるのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　考えてみれば、ロビー・ロバートソンはものすごくビジネスマン向きの感性を持っている人である。頭は物凄く切れるし、アイデアも豊富だし、センスもいい。弁も立つ。機を見るに敏なところは『ラスト・ワルツ』で証明済み。その上、「アメリカン・ミュージックを知り尽くしたバンド」にいた過去もあるのだから、音楽業界でロバートソンに「ノー」と言うのはかなり難しいにちがいない。人に「ノー」と言わせないことが、ビジネスの成功条件である。&lt;br /&gt;　リタイヤしたロック・ミュージシャンの中で、第二の人生がもっとも成功しているのは誰か、といったらまちがいなくロビー・ロバートソンなのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　では、『ラスト・ワルツ』なんてちっとも望んでなかった残りの連中は？　天使のファルセット・ボーカリスト、リチャード・マニュエルはドラッグ中毒になったあげく、86年に自殺した。その他の連中はソロ活動したり、ザ・バンドを再結成したりしたが、残念ながら成功しているとは言いがたい。おそらくは今でも、小さなクラブでドサ回りをやってることだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　そういう事実を知った目で見ると、『ラスト・ワルツ』のロバートソンは、なんとも憎たらしいのである。ただ黙々と演奏しているだけのザ・バンドのメンバーの中で、この男だけが、キザったらしいギター・アクションをかまし、芝居がかった表情を幾度となく浮かべ、わざとらしく感動に打ち震えている。明らかに、カメラを意識しているのだ（それがまたカッコいいから癪に障る）。インタビュー・パートで「もうイヤだ」「もうたくさんだ」「もう終わりだ」を繰り返し、『ラスト・ワルツ』が必然だと強調しているのも、この男だけだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　すべてを計算どおりに運び、現在もエグゼクティヴとして生活するロビー・ロバートソン。生涯一ミュージシャンから逸脱することができず、たった今もどこかでしょぼいステージをこなしているだろう残りの連中。明暗はハッキリ分かれた、ように見える。&lt;br /&gt;　やっぱり、正直な人間より利口な人間の方が成功するんだよね、この世の中。悪い奴ほどよく眠る、とは黒沢明もうまいことを言ったもんだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　だが、最後にひとつだけ言いたい。&lt;br /&gt;　死んじまったリチャード・マニュエルやリック・ダンコはともかく、たとえばリヴォン・ヘルムとロビー・ロバートソン、ふたりを比べたとき、本当に幸福なのはどちらか決めることはできないはずだ。生涯ドサ回りの一ミュージシャンであるリヴォン・ヘルムの方が、レコード会社重役のロバートソンより、悠々と暮らしている、というようなことも、往々にして起こりえることである。音楽を裏切った人間は、音楽に愛されることもない。すくなくとも、リヴォン・ヘルムが今も毎日感じているはずの「演奏するよろこび」を、ロバートソンはもう、味わうことができないのだから。人生における幸福の総量は、地位や年収で計ることはできないのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ロビー・ロバートソンもたまに演奏してるって？　本気で楽しんでるはずないじゃないか。なにしろ、ステージ・フライトにおびえる線の細い男なんだから。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;追記１：&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;　映画『ラスト・ワルツ』は歴史に残る大傑作だが、映画公開と同時にリリースされたアルバムの方は、単なるサウンドトラックで大した作品ではない。オムニバス的な楽しみ方はできるけれど、ザ・バンドの演奏は粗いし、作品としてのトータルな魅力に欠ける。ザ・バンドのライヴを聴きたければ、ライヴ盤&lt;/span&gt;&lt;a style="COLOR: rgb(255,255,255)" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005B4GB/249-5735373-8113929?v=glance&amp;n=561956" target="_blank"&gt;『ロック・オブ・エイジス』&lt;/a&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;またはボブ・ディランとの競演盤&lt;/span&gt;&lt;a style="COLOR: rgb(255,255,255)" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005G8QS/249-5735373-8113929?v=glance&amp;amp;n=561956" target="_blank"&gt;『偉大なる復活』&lt;/a&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;を聴くべし。いずれもロック史に残る大傑作ライヴである。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;追記２：&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;映画『ラスト・ワルツ』の紹介としては、下記が詳しい。出演アーティストのプロフィールや代表アルバムにもふれていて、とても親切だ。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;a style="COLOR: rgb(255,255,255)" href="http://www.enjoy.ne.jp/~taira-a/TheLastWaltz.html" target="_blank"&gt;http://www.enjoy.ne.jp/~taira-a/TheLastWaltz.html&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;追記３：&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="COLOR: rgb(255,255,255)"&gt;ＤＶＤ化に際して追加された特典映像「JAM #2」鑑賞記。じつはだいぶ前に書いたものだけれど、本稿に合わせて公開。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;a style="COLOR: rgb(255,255,255)" href="http://ameblo.jp/goatsheadsoup/entry-10012641497.html" target="_blank"&gt;http://ameblo.jp/goatsheadsoup/entry-10012641497.html&lt;/a&gt;&lt;br&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=B0007WZU24&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000ff&amp;bc1=000000&amp;bg1=ffffff&amp;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-114803715532059459?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/114803715532059459/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=114803715532059459' title='0 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114803715532059459'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114803715532059459'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2006/05/last-waltz-band.html' title='Last Waltz / The Band'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-114412652013954021</id><published>2006-04-04T13:45:00.002+09:00</published><updated>2007-05-26T22:10:56.922+09:00</updated><title type='text'>Sticky Fingers / The Rolling Stones</title><content type='html'>&lt;span style="color: rgb(204, 204, 204);"&gt;&lt;span style="font-size:130%;"&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;『スティッキー・フィンガーズ』&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;ザ・ローリング・ストーンズ&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;（1971年）&lt;/span&gt;&lt;/span&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/sticky.2.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0pt 0pt 10px 10px; float: right; cursor: pointer;" alt="" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/sticky.2.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;　&lt;/span&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;ス トーンズ黄金時代の中核を成す大傑作。サウンド的には当時最新流行だったサザン／スワンプ・ロックを追求。２本 のギターとタイトなリズム隊で構成された「ストーンズ・サウンド」が完成された作品である。新加入のギタリスト、ミック・テイラーの貢献も見逃せない。全 米１位のＲ＆Ｒスタンダード「ブラウン・シュガー」を収録。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:130%;"&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 102);font-size:130%;" &gt;野心と冒険心に富んだ&lt;br /&gt;「混沌と死」のアルバム&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　野心に満ちた作品である。&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　 ベロ・マークをシンボルとするストーンズ自身のレーベル「ローリング・ストーンズ・レコーズ」は、この作品のリリースと同時にスタートしている。やれ ジャケットを変えろだの、リリース時期を考えろだの、あれこれうるさい注文をしてくるレコード会社の束縛から離れ、彼らはこの作品ではじめて、創作上の自 由を手にしたのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　また、母国イギリスの重税から逃れるため海外移住を果たし、彼らが真の意味でコスモポリタン（彼らは次のアルバムで 自嘲的に「Exile（亡命者）」と 名乗ることになる）となったのも、この頃のことである。俺様には国境なんざ関係ねえんだ、というアナーキーな気分は、新しく立ち上げたレーベルとともに、 彼らの野心を大いに鼓舞したことだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　そういった状況を反映してもいるのだろう。音楽も、冒険心に満ちあふれている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　前作『レット・イット・ブリード』ですでに萌芽が見られた彼らのアメリカ南部志向／スワンプ・ロック志向はさらにこの作品で深化を遂げ、数曲はサザン・ソウルのメッカ、アラバマ州マッスル・ショールズで録音されている。&lt;br /&gt;　グラム・パーソンズとの交流によって生まれたカントリー趣味は、美しいバラード「ワイルド・ホース」と叙情カントリー「デッド・フラワーズ」に結実した。&lt;br /&gt;　70 年代ストーンズ・サウンドの重要な特色となるキース・リチャーズのオープン・チューニング５弦ギターによるコード・カッティングも「ブラウン・シュ ガー」で完成を見せているし、ホーン・セクションを取り入れたストーンズ流ブラス・ロック「ビッチ」は彼らにとっても新機軸だった。&lt;br /&gt;　亡きオーティス・レディングに捧げたメンフィス・ソウルのバラード「アイ・ガット・ザ・ブルース」があるかと思えば、間延びしているが故にホンモノっぽさが演出されるブルース・カバー「ユー・ガッタ・ムーヴ」がある。&lt;br /&gt;　新加入のギタリスト、ミック・テイラーの華麗なリード・ギターにスポットを当て、インスト部に重点を置いた「キャン・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」も、ストーンズにとっては新しい試みだった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 これらの音楽的冒険のひとつひとつは、いずれもその後のストーンズの方向を決定づける重要なものだったし、そのいくつかは「発明」と呼んで差し支えない 画期的なものだった。ソングライティングも充実していて、駄曲は１曲もない。本人たちも相当にノッてつくった作品であることは、疑いようのないことであ る。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ところが、この作品に表現されているのは、野心や冒険心に満ちた人間が持つだろう希望や情熱、ではないのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 絶望・失望・疲労・倦怠感は、歌詞にも繰り返し現れ、音にも如実に表現されている。およそ整理されているとはいえないサウンドは、グチョグチョにとっち らかった混沌を表してあまりあるし、なによりも「死」のイメージがこれほど繰り返し現れる作品は、ロックに名盤多しといえどもそうそうないだろう。野心や 冒険心という前向きな感情と、絶望と疲労、混沌と死が同居しているのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;　&lt;/span&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;黄金海岸の奴隷船、綿花畑行き&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;　ニューオーリンズのマーケットは大繁盛&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;　奴隷商人はたいへんよく働いている&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;　真夜中に響くムチの音&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;　ああ、ブラウン・シュガー、なんてうまいんだ！&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;　　　　　　　　　　　(Brown Sugar）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;　毎朝、死んだ花を贈り届けておくれ&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;　俺はおまえの墓に薔薇を置いておくことにしよう&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255); font-style: italic;"&gt;　　　　　　　　　　（Dead Flowers）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 前者は当時のアメリカ南部に色濃く残っていた黒人差別を皮肉っていると思われるが、ＳＭ趣味も濃厚に匂わせつつ、最終的にはドラッグ賛美で終わってい る。要は、何が言いたいのかわからない。とっちらかった混沌、なのである。楽曲が持つすさまじい高揚感と合わせると、ほとんどヤケクソのように感じられ る。&lt;br /&gt;　後者は陽気なカントリー・ソングだが、歌われているのは「墓」であり「死んだ花」である。「死」はほかに、「スウェイ」「ワイルド・ホース」「シスター・モーフィン」といった曲で繰り返し歌われる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　これは、当時のストーンズが置かれた状況をストレートに反映した結果だ、と言えるだろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 ドラッグ中毒で廃人になってしまったバンドの設立者、ブライアン・ジョーンズをクビにしたら、ひと月も経たないうちに自宅のプールで変死してしまった。 東海岸のウッドストックに対抗し、西海岸で大規模なフリー・コンサートを立ち上げたら、暴力沙汰が殺人事件に発展してしまった（オルタモントの惨劇）。&lt;br /&gt;　当時のストーンズのまわりには、本人たちの野心や冒険心とは裏腹に、混沌と死が渦巻いていたのだ。彼らが野心や冒険心に忠実であろうとすればするほど、混沌と死は色濃くなっていった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　要するに、なんかやるたびに犠牲者が出るのだ。メゲないはずはない。事実、オルタモントを撮影した映画『ギミー・シェルター』には、事件を知ってしょげかえったメンバーの沈鬱な表情が、ハッキリと描かれている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 彼らはそうした逆境に打ち勝って、キャリアにおいて最高ともいえる一作をリリースした。なんて強固な意志、素晴らしい勇気だろう！　彼らの持ち前の反逆 心は、ついに世間一般の倫理観――人が死ぬのは良くないことだ――さえ超越し、「善悪の彼岸」と呼べる場所にまで辿り着いたのだ！　これぞ、前人未踏の芸 術的境地である！&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ストーンズが大好きだからこそ、そう結論づけたい誘惑にかられる。&lt;br /&gt;　だが、たぶんそれは結果論なのだと思う。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 自分たちのあずかり知らぬところで幾多のトラブルが起き、身のまわりがグチョグチョの混沌だの「死」だのでいっぱいになっていく中、ストーンズは大いに おびえ、大いに不安を感じたはずだ。彼らが偉大だったのは、そういったおびえや不安の中でも、キッチリ仕事をしたこと、その一点に尽きる。&lt;br /&gt;　だから、絶望・失望・疲労・倦怠感、グチョグチョにとっちらかった混沌、そして死は、隠しようもなくそのまんま作品に反映されてしまった。そうしようと思ったんじゃなくて、そういうものしかつくれなかったのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 だが、すでに述べたように、そんな表現はロック界広しといえども誰も表現していなかったのである。そしてたぶん、今でもそんな表現はないだろう。&lt;br /&gt;　なぜな ら、自分たちがやりたいことをやる＝アーティスト・エゴの追求が、そのまま人の死だの殺人事件だのにつながっちゃったバンドは、ストーンズをおいて他にな いからだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;必聴度　★★★★★&lt;br /&gt;名曲度　★★★★★&lt;br /&gt;名演度　★★★★&lt;br /&gt;感涙度　★★★★★&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;amp;p=8&amp;l=as1&amp;amp;asins=B000000W5N&amp;fc1=000000&amp;amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;amp;lc1=0000ff&amp;bc1=000000&amp;amp;bg1=ffffff&amp;f=ifr" style="width: 120px; height: 240px; display: none;" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" scrolling="no"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-114412652013954021?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/114412652013954021/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=114412652013954021' title='6 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114412652013954021'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114412652013954021'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2006/04/sticky-fingers-rolling-sto_114412652013954021.html' title='Sticky Fingers / The Rolling Stones'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>6</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-114170457477151751</id><published>2006-03-07T13:01:00.000+09:00</published><updated>2007-05-26T21:54:56.140+09:00</updated><title type='text'>Revolution Of The Mind / James Brown</title><content type='html'>&lt;a href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/revo.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0px 0px 10px 10px; float: right;" alt="" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/revo.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt; &lt;span style="color: rgb(204, 204, 204);font-size:130%;" &gt;&lt;em&gt;『ソウルの革命』&lt;br /&gt;ジェームス・ブラウン&lt;br /&gt;（1971年）&lt;/em&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;　ファンク・ミュージックの発明者にして最大の開発者であるＪＢが絶頂期にリリースしたアポロ劇場でのライヴ録音、大ファンク盤。ＪＢのタフでドープなファンクがイヤというほど味わえる。ワン＆オンリーのＪＢボーカルの叫びっぷり・神がかりっぷりも凄い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;em&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 102);"&gt;絶頂期のＪＢをとらえた熱狂の大ファンク・ライヴ&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;/em&gt;&lt;br /&gt;　ジャケットがいい。&lt;br /&gt;　牢に入れられたジェームス・ブラウン。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ジェームス・ブラウンは刑務所出身のシンガーだ。彼は16歳のとき、車の窃盗をやって、ブタ箱にブチ込まれている。アメリカでは、少年院は15歳まで。16歳で「監獄」行きになるのだ。&lt;br /&gt;　彼の刑期は、最短８年、最長16年というものだった。車の窃盗にしては重い罰だろう。だが、当時のアメリカ南部には、こういう差別まるだしな刑罰がまかり通っていたのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　刑務所に入ったブラウン少年は、「こんなところに長くいたくはない」と考え、徹底して模範囚であるよう勤めたそうだ。結果として、彼は３年で出所を許され、娑婆に出て音楽活動をはじめることになる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　この頃のエピソードに、おもしろいのがある。&lt;br /&gt;　ブタ箱から出たブラウン少年は保護観察を受けている。保護観察下にある人間は、州境を越えることができない。&lt;br /&gt;　だが、ブラウン少年は必死で観察官の目をあざむき、州境を幾度となく越えていたのだそうだ。&lt;br /&gt;　何のために？　むろん、州境を越えてライヴをやるためである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　一説によれば、最盛期のジェームス・ブラウンは年間３００回のライヴをやっていたという。それ故、ついたあだ名が「The Hardest Working Man in Show Business」。ショービジネス界でもっとも激しく働く男、である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ＪＢはライヴでバンドを鍛え、ファンクという音楽を文字どおり「発明」した。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　この作品は、「セックス・マシーン」に代表される一連のファンク・チューンを連発し、音楽的にも絶頂期にあったジェームス・ブラウンが、満を持してリリースした大実況中継盤である。&lt;br /&gt;　ファンクという音楽のすべてが、ここにはある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　随所に聞かれる観客とのかけ合いは、呪術的ですらある。&lt;br /&gt;　すべてを打ち破るＪＢの声と、タフなリズムによって煽られた観客たちは、日常性を剥奪され、狂ったようにＪＢの呼びかけに応えている。&lt;br /&gt;　呪術の司祭たるＪＢも神がかっている。ことに、クライマックスで連呼される「ソウル&lt;span style="font-size:0;"&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="font-size:0;"&gt;&lt;/span&gt;・パワー！」「パワー・トゥ・ザ・ピープル！」という言葉は、単純なだけに迫真力が強い。&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　アルバムタイトルは「心の革命」。&lt;br /&gt;　ＪＢは、本気なのだ。&lt;br /&gt;　牢を描いたジャケットにも、その「本気」が表現されている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　この後、ＪＢは傑作「ペイバック」をはじめとしたメッセージ色の強い作品を次々にリリースすることになる。この作品は、その序章でもある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;必聴度　★★★★&lt;br /&gt;名曲度　★★★★&lt;br /&gt;名演度　★★★★★&lt;br /&gt;腰フリ度　★★★★★　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;追記：&lt;br /&gt;ＪＢは今でも本気、バリバリの現役である。&lt;br /&gt;それを、先日（３月４日）、東京国際フォーラムで確認してきた。したたかな衝撃を受けた。&lt;br /&gt;ライヴレビューはこちら。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://ameblo.jp/goatsheadsoup/entry-10009813729.html" target="_blank"&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 255, 255);"&gt;http://ameblo.jp/goatsheadsoup/entry-10009813729.html&lt;/span&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;追記２：&lt;br /&gt;　ジェームス・ブラウンは上記の日本公演と同じ年の暮れ、2006年12月25日、クリスマスにこの世を去った。生涯に３枚のクリスマス・アルバムをリリースしたＪＢらしいといえば、らしいということになるのかもしれない。&lt;br /&gt;　そのニュースを聞いてしばらくは、コメントを出すことができなかったが、その後、若干気持ちの整理もついて、下記の文章をしたためた。私なりの追悼文ということになるのだろうか。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://goatsheadsoup-musikus.blogspot.com/2007/01/since-youve-been-gone.html" target="_blank"&gt;http://goatsheadsoup-musikus.blogspot.com/2007/01/since-youve-been-gone.html&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=inasentimemoo-22&amp;o=9&amp;amp;p=8&amp;l=as1&amp;amp;asins=B000001E0Q&amp;fc1=000000&amp;amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;amp;lc1=0000ff&amp;bc1=000000&amp;amp;bg1=ffffff&amp;f=ifr" style="width: 120px; height: 240px; display: none;" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" scrolling="no"&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-114170457477151751?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/114170457477151751/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=114170457477151751' title='2 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114170457477151751'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114170457477151751'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2006/03/revolution-of-mind-james-brown.html' title='Revolution Of The Mind / James Brown'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>2</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-114111247364265882</id><published>2006-02-28T16:29:00.000+09:00</published><updated>2007-05-24T14:50:43.234+09:00</updated><title type='text'>The Woodstock Album / Muddy Waters</title><content type='html'>&lt;a href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/muddy.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0px 0px 10px 10px; float: right;" alt="" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/muddy.jpg" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;em&gt; &lt;span style="color: rgb(192, 192, 192);"&gt;『ウッドストック・アルバム』&lt;/span&gt;&lt;/em&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(192, 192, 192);"&gt;&lt;em&gt;マディ・ウォータース&lt;/em&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(192, 192, 192);"&gt;&lt;em&gt;（1975年）&lt;br /&gt;&lt;/em&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-size:78%;color:#ffffff;"&gt;ザ・ バンドの面々やポール・バタフィールドなど、ニューヨーク近郊ウッドストックのロック・ミュージシャンをバックに迎えて録音したマディ晩年の作品。独特の ギラギラした部分が薄れて、枯れた味わいさえ感じさせるボーカルを堪能できる。バックの滋味溢れる演奏も素晴らしい。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;em&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 204, 51);"&gt;等身大のフーチー・クーチー・マン&lt;/span&gt;&lt;/em&gt;&lt;br /&gt;　もし、「ミスター・ブルース」と呼んでいい人がいるとするならば、マディ・ウォータースをおいて他にはいないだろう。&lt;br /&gt;　 彼の音楽には、ブルースのすべてがある。音色一発のスライド・プレイにはミシシッピの綿花畑で働く奴隷の末裔たちの血と汗とエネルギーが、その唸り声に は女たちを熱狂させる猥雑なフェロモンと肉体性が、それぞれ、渦巻いている。そして、そのたたずまいには王者のみが持つホンモノの風格がある。&lt;br /&gt;　ブルースとはマディであり、マディとはブルースである。マディは、ジャンル名をそのままアーティスト名にしてもいい、数少ないアーティストのひとりなのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　そんなマディ・ウォータースの音楽を過不足なく表現した作品としては、なんといっても『&lt;a href="http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=344848&amp;amp;GOODS_SORT_CD=101"&gt;ベスト・オブ・マディ・ウォータース&lt;/a&gt;』があげられる。これを聴かずしてマディを語ってはならないし、これを聴かずしてブルースを語ってはならない。すべての音楽好きが一度は耳を通すべき超必聴盤である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 もっとも、ここで紹介したいのは、そんな「超必聴盤」ではない。マディのアルバムの中では決して有名なものではないし、私もブルース本はかなり目を通して い る方だと思うけれど、この作品をほめている言説にはついぞお目にかかったことがない。すくなくとも世評的には、「名盤」と呼べるような作品ではないのであ る。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　60年代後半から70年代にかけて、ブルースマンとロック・ミュージシャンのコラボレーション作品が数多くリリースされた。ロッ ク・ミュージシャンの方がブルースマンとの共演を望んだ、ということもあるし、おそらくはレコード会社も、そのことによって売り上げ向上を望んでいたのだ ろう（なにしろ、ブルースは「売れない」音楽なのだから！）。　マディに至っては、70年代に入ってからリリースされた作品はほとんどロック・ミュージ シャンのバックがついている。また、ギトギトのサイケデリック・ロックにチャレンジした『&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002OCP/qid=1141102068/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-1542286-4426719"&gt;エレクトリック・マッド&lt;/a&gt;』なんてモンド・レコード、世紀の珍盤も発表している。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 そういう中で、この作品はいかにも地味なのである。バックのミュージシャンはタイトルどおり、ニューヨーク近郊ウッドストックに在住する腕利きミュージ シャン。そこそこ名が知れているのは、ザ・バンドのガース・ハドソンとリヴォン・ヘルム、そしてポール・バタフィールドぐらいだろう。ハッキリ言って一般 のロック・ファンの関心を惹くメンツだとは思えないし、音にも派手さはまったくない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　だが、これがいいのである。伝統的なシカゴ・ブルースからは微妙に――この「微妙に」がミソである――ズレたアレンジがほどこされた楽曲は、晩年のマディが達した枯淡ともいえる境地を映し出している。&lt;br /&gt;　 あのフーチー・クーチー・マン――女性器至上主義者の意――だって、いつまでもギラギラしてはいられない。誰でも年はとるのだから。&lt;br /&gt;　だが、あのフーチー・ クーチー・マンだからこそたどり着ける境地だってある。&lt;br /&gt;　ここに描かれているのは、「ブルースのカリスマ」マディ・ウォータースではなく、等身大の 「人間」マディ・ウォータースである。広大な大地に育まれた人間のあたたかさと、齢60を越えた人間が持つであろう過去への郷愁。この音からは、たしかに ミシシッピが幻視できる。　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ミスター・ブルース、マディ・ウォータースがここまで「等身大」を演じることができたアルバムはほかにない。&lt;br /&gt;　この後、マディはジョニー・ウィンターのプロデュースでコテコテのシカゴ・ブルースに帰っていくことになるが、そこではまた「ブルースのカリスマ」に戻っている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　等身大のマディ。そんな希有の表現を成立させたのは、バックの白人ミュージシャンによる演出である。わけても、リヴォン・ヘルムのドラムの音色のあたたかさ・優しさによるところが大きい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　リヴォン・ヘルムは、あの『ラスト・ワルツ』の出演者リストからマディをはずす案が持ち上がったとき、烈火のごとく怒ったという。マディを心の底から尊敬しているのだ。その尊敬が、演奏にも素直に現れている。&lt;br /&gt;　 むろん、マディと共演した白人ミュージシャンは誰もがマディを尊敬していただろう。だが、「尊敬」を音で表現するのは難しい。これはその意味でも、希有の作品である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;必聴度　★&lt;br /&gt;名曲度　★★&lt;br /&gt;名演度　★★★★★&lt;br /&gt;感涙度　★★★　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:0;"&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:0;"&gt;&lt;/span&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-114111247364265882?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/114111247364265882/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=114111247364265882' title='0 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114111247364265882'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114111247364265882'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2006/02/woodstock-album-muddy-waters.html' title='The Woodstock Album / Muddy Waters'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-114071807439551239</id><published>2006-02-24T02:51:00.000+09:00</published><updated>2007-05-24T14:50:23.007+09:00</updated><title type='text'>Los Lonely Boys / Los Lonely Boys</title><content type='html'>&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/loslonley.0.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0pt 0pt 10px 10px; float: right; cursor: pointer;" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/loslonley.jpg" alt="" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(204, 204, 204);"&gt;&lt;em&gt;『ロス・ロンリー・ボーイズ』&lt;/em&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(204, 204, 204);"&gt;&lt;em&gt;ロス・ロンリー・ボーイズ&lt;/em&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(204, 204, 204);"&gt;&lt;em&gt;(2003年)&lt;/em&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;テキサス出身の３人兄弟バンド。2005年グラミー最優秀新人賞を受賞。アルバム冒頭「Senorita」、出世曲となった「Heaven」など、新人とは思えぬ完成度。兄弟のオヤジはミュージシャンだそうで、英才教育のたまものかもしれない。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 204, 102);"&gt;&lt;em&gt;「憧れのテキサス」&lt;/em&gt;&lt;em&gt;の新人バンド&lt;/em&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　テキサスに行ったことがあるわけじゃない。死ぬまでに一度ぐらい行ってみてもいいとは思っているが、今すぐ行きたいとは思わない。　それでも、テキサスというところには、妙な思い入れがあるのである。故郷を追われた人間が故郷を思うような、そんな感傷的な憧れさえある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　とはいえ、いいイメージばかりでもないのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 テキサスは、かつてメキシコからの独立を求めて戦い、アメリカの州に入れてもらうことを欲し、アメリカがウンと言わないのでテキサス共和国という独立国 をおっ建ててしまったという男気あふれる歴史を持つ国である。アイゼンハワー、ジョンソン、そしてブッシュ親子と大統領輩出率もきわめて高い。こういう歴 史を持つ地には、どうしてもある種の選民思想が芽生えてくる。聞くところによれば、テキサス人はテキサスこそがアメリカの中心と信じて疑うことがないとい う。さもありなん。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　またテキサスは、あの映画史に残る傑作ホラームービー&lt;a href="http://www.h2.dion.ne.jp/%7Eredbat/movie/08ikenie.html" target="_blank"&gt;『悪魔のいけにえ』&lt;/a&gt;の 舞台となった場所でもある。あの動機もなんにもない狂気の電ノコ殺人が、リアリティをもって演出できてしまう土地柄なのだ。事実、あの映画はテキサスに実 際に起こった電ノコ殺人を脚色した作品なのである。　家と家の距離が馬鹿みたいに離れていてなんにもないからこそ、地縁血縁だけで濃厚なファミリーが形成 され、そこに狂気が吹きだまる。その狂気だって、突き詰めれば「よそ者は人間ではない。だから狩りをして楽しんだり、捕って喰ったりしてもいい」という選 民意識の素直な発露なのだ。「テキサスこそアメリカの中心」という発想と、根はまったく同じなのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ああ、でもテキサスには憧れがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　その要因のもっとも大きなものは、テキサス出身のミュージシャンが奏でる音楽である。彼らの野太い音が、私のツボを常に刺激してくれるのだ。&lt;br /&gt;　そこには、だだっぴろい大地の上でしかはぐくまれない、雄大さがある。男くささ、と言い換えてもいい。&lt;br /&gt;　フレディ・キング、ゲイトマウス・ブラウン、アルバート・コリンズといった、いかすブルースマンたち。&lt;br /&gt;　ロック系でも、スティーヴン・スティルス、ジョニー・ウィンター、そしてＺＺトップと好きなアーティストは枚挙にいとまがない。彼らの音楽には、たしかに「テキサス的なるもの」が流れていて、私の心の琴線を大いにふるわせるのである。　おお、我が心のテキサス！&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ロス・ロンリー・ボーイズは、そんなテキサスから現れた新人アーティストである。&lt;br /&gt;　 新人、とはいっても、ファースト・アルバムのリリースは2003年だ。そこからじわじわと知名度をあげた彼らは、２年かけてアルバムをビルボードの上位に 送り込み、2005年、グラミーの最優秀新人賞を受賞した。これで人気も一気にワールドワイドになって、日本盤もグラミー受賞後に、ようやくリリースされ てい る。&lt;br /&gt;　彼らのなにがいいって、とにかく曲がいいのである。おセンチなバラードはちょっとハナにつくけど、アップテンポのナンバーでのノリの よさ、メロディ のみごとさは一級品だ。　スペイン語をあえて入れて、メキシカン・ルーツを強調したのも成功の要因だろう。ヒップホップに支配されている現代アメリカ の音楽シーンは、ちょっとしたマリノリティ・ブームなのだ。このブームが彼 らにとって、追い風となった。&lt;br /&gt;　バンドが三人兄弟だというのもいい。聞くところによれば、こいつらのオヤジは地元テキサスではそこそこ知られた ミュージシャンだという。オヤジに基礎をみっちり叩きこまれたのだろう、演奏技術の高さは相当なものがある。ライヴもかなりイケるにちがいない。&lt;br /&gt;　 そして、ギターの素晴らしさ。こういう男くさいギターを弾くギタリストが出てきたのって、本当に久しぶりじゃないか。テキサス出身の面目躍如というべき か、それとも、元祖マイノリティ代表・サンタナの影響というべきか。男くさい泣きのギターが、情緒を刺激する。私が最初にこいつらを意識したのは、こ のギターの音色だった。そう、そこにはあの「テキサス的なるもの」が流れている！&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　リーゼントのベーシスト（こいつが歌うことが多 い）が、私はいい男でございとカメラ目線でキメたがるのは少々閉口だが、今後がすごく楽しみなバンドである。ここまで完成度の高いファースト・アルバムを つくって、それが評価されてしまうと、プレッシャーも相当あることだろう。&lt;br /&gt;　だが、あえて言いたい。日和るんじゃねえぞ、と。&lt;br /&gt;　今なら、安直なバラード路線に逃げることもできる。だが、それはいずれバンドのクビを絞めることになるはずだ。こいつらが進むべきは、骨太のテキサン・ロックである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;必聴度　★★&lt;br /&gt;名曲度　★★★★&lt;br /&gt;名演度　★★★★&lt;br /&gt;期待度　★★★★　　&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-114071807439551239?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/114071807439551239/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=114071807439551239' title='0 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114071807439551239'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/114071807439551239'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2006/02/los-lonely-boys-los-lonely-boys.html' title='Los Lonely Boys / Los Lonely Boys'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-113067658897733239</id><published>2005-10-30T21:48:00.000+09:00</published><updated>2007-05-24T14:49:56.401+09:00</updated><title type='text'>A Bigger Bang / The Rolling Stones</title><content type='html'>&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/biggerban.3.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0pt 0pt 10px 10px; float: right; cursor: pointer;" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/biggerban.2.jpg" alt="" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;span style="font-style: italic; color: rgb(204, 204, 204);"&gt;『ア・ビガー・バン』&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-style: italic; color: rgb(204, 204, 204);"&gt;ザ・ローリング・ストーンズ&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-style: italic; color: rgb(204, 204, 204);"&gt;（2005年）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;　今年9月にリリースされたストーンズ８年ぶりの最新作。アルバム・リリースと時を同じくして、大規模なワールド・ツアーがスタート。本人たちは否定しているが、今度こそ「ラスト・ツアー」かもしれない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="font-size:130%;"&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 153, 102);font-size:100%;" &gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;/span&gt;&lt;/span&gt;&lt;div style="text-align: left;"&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 204, 51); font-style: italic;"&gt;「危機感」が演出したファン感涙の大力作&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　この作品のリリース前、チャーリー・ワッツはガンを宣告されたそうだ。&lt;br /&gt;&lt;/div&gt; 　ミック・ジャガーとキース・リチャーズは、その知らせを聞いて意気投合、アル中でスタジオ入りできなかったロン・ウッドをほっぽらかして、たったふたりでスタジオに入った。このアルバムの楽曲の多くは、そうしてつくられていったという。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ローリング・ストーンズ。動くことがそのまま経済効果につながってしまう巨大なバンドである。&lt;br /&gt;　巨大であるからこそ、容易には動けない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　バンド40周年を記念する懐メロ・ツアー「LICKS TOUR」は2003年のコンサート興行成績ナンバー・ワンを記録し、大成功に終わった。まさに経済効果だ。&lt;br /&gt;　だが、これはとりもなおさず、ストーンズが新しい音楽をクリエイトしなくても、成立してしまうバンドであることを示している。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　新作なんか必要ない。そして、今の彼らがどんなに頑張っても、過去の偉大な業績を越えることはできない。&lt;br /&gt;　それでも、彼らは新しい曲をつくらずにはいられなかった。「ローリング・ストーンズ」を再構築せずにはいられなかったのだ。　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　チャーリー・ワッツが死ぬかもしれない＝バンドはオシマイかもしれない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　 その危機感が、彼らを動かしたのは疑いようのないことだろう。ここ20年近く反目しあい、微妙な関係を続けてきたソングライター・チームはこの危機感に よって再び結束し、きわめて高い集中力をもって楽曲をクリエイトしていったのである。完成度の高い楽曲の数々が、そのことを如実に物語っている。&lt;br /&gt;　アルバムの２曲目「Let Me Down Slow」を聴いてみればいい。こんなに豊かで美しく、はつらつとしたメロディをミック・ジャガーが歌うのは、何年ぶりのことだろう。涙が出そうになるじゃないか。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　素材のよさをそのまま生かすドン・ウォズのプロデュース・ワークも功を奏している、と一応は言っておこう。チャーリーのドラムの音は、もうちょっとなんとかなったんじゃないか、という気がしないでもないが。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ダウンホーム・ブルース「Back of My Hand」ではミック・ジャガーがスライド・ギターを弾いている。還暦を過ぎた男がいまだにスキルアップしているのだ。&lt;br /&gt;　これはもしかしたら、計算高いミックが10年後を見据えた結果なのかもしれない。だが、その計算高さも含めて、このみごとな音色に拍手を贈りたい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;必聴度　★★&lt;br /&gt;名曲度　★★★★&lt;br /&gt;名演度　★★★&lt;br /&gt;感涙度　★★★★★　&lt;br /&gt;　&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-113067658897733239?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/113067658897733239/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=113067658897733239' title='1 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/113067658897733239'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/113067658897733239'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2005/10/bigger-bang-rolling-stones_113067658897733239.html' title='A Bigger Bang / The Rolling Stones'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>1</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-17580280.post-112870506099477794</id><published>2005-10-08T02:05:00.000+09:00</published><updated>2007-05-24T14:48:25.157+09:00</updated><title type='text'>Crosby, Stills &amp; Nash / Crosby, Stills &amp; Nash</title><content type='html'>&lt;a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F.jpg"&gt;&lt;img style="margin: 0pt 0pt 10px 10px; float: right; cursor: pointer;" src="http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/200/%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F%3F.jpg" alt="" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;span style="font-size:85%;"&gt;&lt;span style="font-style: italic;font-size:100%;" &gt;『クロスビー・スティルス＆ナッシュ』&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="font-style: italic;font-size:100%;" &gt;クロスビー・スティルス＆ナッシュ&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="font-size:100%;"&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;（1968年）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;絶 妙のコーラス・ワークと清廉なアコースティック・サウンドで一世を風靡したユニットのファースト・アルバム。「You Don't Have to Cry」「Lady of the Island」「Helplessly Hoping」「Long Time Gone」。名曲枚挙にいとまなし。未聴の人は損をしてると断言できます。&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="font-style: italic;"&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="color: rgb(255, 153, 102);font-size:130%;" &gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style="font-style: italic; color: rgb(255, 204, 51);font-size:100%;" &gt;一度しか咲かなかった美しき夢の花&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　クロスビー、スティルス＆ナッシュ。メンバーの名前をただ並べただけのユニット名には、むろん、意味がある。彼らは、組織形態の変革を訴えていたのだ。&lt;br /&gt;　 バンドには、かならずリーダーができる。リーダーと非リーダーの関係を突き詰めていけば、それはかならず軍隊形式に行き当たる。だが、60年代後半、ラブ ＆ピースの時代、その形式こそはもっとも忌むべきものだった。新たな組織の形態、もっと言えば新しい人間関係のありようが求められていたのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　３人の才人が、「個」として充実し、それぞれの才能をあますところなく発揮しながら、ひとつの優れたものを構築する。１人より２人、２人より３人。みんなで力を合わせれば、その力は10人分にも100人分にもなる――。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　欠陥を指摘しようとすれば、いくらでも指摘することができるだろう。あきらかな理想論だし、はかない夢想だと言ってもいい。だが、その理想論を素直に信じ、実現しようとしたからこそ、この美しく希有な作品、文字どおり夢のような作品ができあがったのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ニール・ヤング入りの次作『デジャ・ヴ』、ライヴ盤『４ウェイ・ストリート』、いずれも大傑作である。いつか、ここで紹介することもあるかもしれない。&lt;br /&gt;　だが、彼らは作品を重ねれば重ねるほど、すこしずつ、しかし明らかにこの「夢」から遠ざかっていく。「夢」はこの作品でしか、表現することができなかったのだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　新世界への旅立ちを歌った楽曲「木の舟／Wooden Ships」。&lt;br /&gt;　間奏部でスティーヴン・スティルスの素晴らしいギター・プレイが聴ける。だが一カ所、明らかに音をはずしているところがある。気づかないはずがないし、やり直せないはずがない。だが、スティルスは決してこれを録り直そうとはしなかった。&lt;br /&gt;　この時、この瞬間こそが最高だとわかっていたからだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;必聴度　★★★★★&lt;br /&gt;名曲度　★★★★★&lt;br /&gt;名演度　★★★&lt;br /&gt;感涙度　★★★★★&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/17580280-112870506099477794?l=musikus.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://musikus.blogspot.com/feeds/112870506099477794/comments/default' title='Post Comments'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=17580280&amp;postID=112870506099477794' title='1 Comments'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/112870506099477794'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/17580280/posts/default/112870506099477794'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://musikus.blogspot.com/2005/10/crosby-stills-nash-crosby-stills-nash.html' title='Crosby, Stills &amp; Nash / Crosby, Stills &amp; Nash'/><author><name>1TRA</name><uri>http://www.blogger.com/profile/01806162942345864232</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='25' height='32' src='http://photos1.blogger.com/blogger/5560/1697/1600/10045.001.00046.jpg'/></author><thr:total>1</thr:total></entry></feed>
